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店主と、本のある暮らし June 2022
こんにちは。いどうほんやKOKOです。
Instagramにて連載中の、【店主と、本のある暮らし】を
noteにも投稿していきたいと思います。
本との出会いや、交流のきっかけになればとても嬉しいです。
ありさんどうぞ
June 5, 2022
実は数日前から、ちいさなありさんが、リビングに迷い込んでいます。
行列ではなく、ここに1匹、ここにも1匹と散らばっているのですが、子どもたちは誤って踏んでしまうのを恐れて、椅子から椅子に飛び移って移動することになってしまいました。
家の外で見るありさんは喜んで追いかけるのに、家の中で見るありさんからは必死に逃げる姿は面白く、「家を間違えてるよ」なんてことを言うのも、可愛くてたまりません。
そんな子どもたち、これを機に、散らかっているおもちゃは片付けよう、食べこぼしには気を付けようと、自ら真剣に考え始めたようです。
ありさん、ありがとう!!
『ありさんどうぞ』は、食べこぼしをお互いに注意し始めた我が子たちとは正反対の寛容さですが、注意深くありさんを追う目線は同じ。
ありさんって、子どもたちを魅了する何かをもっていますよね。
さあ、大人は迷子のありさん対策を考えなくては!
***
『ありさんどうぞ』
著:中村 牧江
絵:林 建造
発行:大日本図書 2009年初版
BIRTHDAY BOOK 20歳のあなたへ
June 9, 2022
子どもが生まれたとき、5年日記帳を買いました。
毎日の出来事や成長記録を書いて、大人になったときに手渡そうと考えていたのです。
そこそこ高価だったのですが、思い切りました。
さて、もうなんとなくお察しかと思いますが、果たして、続きませんでした。
丁寧に書こうと思いすぎて、自分のことを「母」にしようか「お母さん」にしようか「私」にしようかということで悩んだり、出かけた場所の正式名称を調べたり、それはそれは骨の折れる仕事で(そうしてしまったのは自分自身なのですが笑)、心苦しく思いながらも、いつしかそっと本棚に収まることに。
それなのに、凝りずに二人目のときにも購入したというから、笑うしかありません。
子どもの成長を記録したい、プレゼントしたいという思いをお持ちの方、きっといらっしゃるのではないかと思います。
そして、私のように、なかなか続かないという方もまた、少なくないのではないでしょうか。
この『BIRTHDAYBOOK』は、20歳になったわが子に贈ることを想定して作られた本です。
書くのは、1歳につき見開き2ページ(計4ページ)だけ!
1ページ目は、身長体重や、好きな遊びなどを書きこむようになっており、2ページ目はフリースペースです。
メッセージを書いてもいいし、写真を貼ったりイラストを描いたり、子ども自身に何か描いてもらってもいいかも。
大きさもちょうどよくて、何よりデザインが素敵です。
ああ、この本に、もう少し早く出会いたかった!
いや、今からでも遅くはないかな?
KOKOに入荷しています。皆さんも、いかがですか?
***
『BIRTHDAY BOOK 20歳のあなたへ』
編:谷口 香織
絵:白井 匠
発行:雷鳥社 2018年初版
えんにち
June 14, 2022
今日から北海道神宮例祭が始まり、3年ぶりに露店も出るということで、出かけてみました。
3年前のお祭りの写真を見ると、長男はまだ抱っこひも。
本物の露店の記憶はありませんが、絵本の『えんにち』の記憶はばっちりです。
今日は答え合わせのつもりで。
しかし、予想はしていたものの、出店数が制限された露店には、どれも長蛇の列が!
並んでいなかったボールすくいとくじ引きをして、帰ってきました。
久しぶりのお祭り気分は楽しかったけれど、期待が大きかっただけに、不完全燃焼の長女は悲しそう…
あるよね、そういうとき。
帰りに屋台っぽいお惣菜とおもちゃを買って、家で縁日ごっこだ!
***
『えんにち』
著:五十嵐 豊子
発行:福音館書店 1977年初版
わたしをひらくしごと
June 19, 2022
この仕事を始めてから、今まで接点がなかったようなお仕事をされている方にお会いすることも多く、「仕事」とは何かを、以前にも増して興味深く考えています。
『わたしをひらくしごと』は、「肩書=自分自身」という15人のインタビュー集です。
読んで感じるのは、皆さん、とっても自然体だということ。
きっと今までなら、なんだかすごい!おしゃれ!個性的!世界が違う……と思っていたかもしれません。
でも、世界が違うなんてことはないのです。
肩書はその人が属する世界を表すことが多いですが、もし肩書が自分自身なら、みんな同じ世界にいられるということですものね。
肩書=自分自身は、きっと思ったよりも難しいことではないし、自分自身がそう感じることができれば、どんな仕事をしていようと、ムリなく自然体でいられそうな気がします。
そして、「わたしをひらく」という表現が、なんだかとても好きです。
肩書を3つ持つといい。
そんなことをいつかどこかで耳にしたことがあり、今、私の名刺には肩書を3つ載せています。
でも、それが全てではないし、自分をちゃんと表現できているかと不安に思うときもあります。
最近どんどん、仕事とプライベートの境目はあいまいになってきました。
でも、不思議とそれは苦ではなく、心地よい気さえしています。
私も、肩書=自分自身に近づいていければいいな。
身近な人がこの投稿を読めば、「あなたのはマイペースっていうのだよ」というつっこみが入りそうですが、どうか大目に見てくださいね!笑
さあ本を開いて、「肩書=自分自身」の15人に出会ってみませんか?
***
『わたしをひらくしごと』
取材・文:野村 美丘
写真:藤田 二朗
発行:KTC中央出版 アノニマ・スタジオ 2018年初版
食べられる庭図
June 24, 2022
田舎育ちの夫婦が、子育てに直面して最も欲したもの
それは、山や川や原っぱや、そのあたりに生えている草花でした。
自分たちが小さい頃に遊んでいた場所を思い出すとき、きらきらと心に残っているのは、そういう風景だったのです。
札幌にも、山や川もありますが、その山に登ったり川に入ったりするのは、ちょっとしたお出かけや行事になってしまいます。
素朴な遊び場が恋しくなった私たちは、とりあえず、小さくても庭がほしいと思い、素朴な裏庭をつくりました。
どうせなら、食べられるものを育てようと、複数のベリーやハーブを植えました。野イチゴは春から秋まで食べ放題。野菜のコーナーもあります。
手入れをするのは一苦労ですが、子どもたちと汗をかきながら、水に濡れながら、どろんこになりながら庭仕事をすると、この庭があって良かったなあと思います。
生えてくる雑草も、年々種類が変わってくるし、虫をみつけるのも楽しい。
『食べられる庭図鑑』は、そんな我が家にとっては見逃せない一冊でした。
まず、紹介されている植物の種類の多さにワクワク!
植える時期や育てやすさ、レシピなどももちろん紹介されていますが、著者の良原さんの暮らしが感じられる、植物にまつわるエピソードも楽しい一冊です。
雑草との付き合い方なども、とっても参考になりますよ。
(そんな我が家、今年はちょっとさぼり気味……)
***
『食べられる庭図鑑』
著:良原 リエ
写真:藤田 二朗
発行:KTC中央出版 アノニマ・スタジオ 2021年初版
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