見出し画像

レティシア書房店長日誌

「楠木雪野のマイルームシネマイラストレーション展」

映画が大好きなイラストレーター・楠木雪野さんによる久々の展覧会。今までの3回の展覧会は、朝野ペコさんとの「荒野の二人展」と題した二人展でした。

今回は、「ザ・シネマメンバーズ」というミニシアター系映画サブスク配信サービスのwebサイトで、2020年8月から2022年3月まで連載していた映画エッセイ「楠木雪野のマイルームシネマ」で描いたものだということです。楠木さんはエリック・ロメール監督作品のファンですが、以前に描いたロメールの「満月の夜」というイラストがきっかけでこのお仕事のオファーが来たというのです。ステキですね、好きなことが仕事になるって。

映画の一場面が彼女独特の味のある線と、しゃれた色合いで甦ります。白地の多い画面に、囁きや音楽が聞こえ、人が動き風が吹く。ロメールをはじめとして、ビクトル・エリセ、アニエス・ヴァルダ、レオン・カラックスなどかなりマニアックな映画が多いのですが、描き手の心に刺さった場面を見ていると、その映画が観たくなってきます。(写真上/ジャン・ピエール・ダルテンヌ「ロゼッタ」 写真中/ジム・ジャームッシュ「ミステリー・トレイン」)楠木さんと来店された映画好きなお客様との間で、あーでもないこーでもないと映画の話で盛り上がるのを聞いているのもこの作品展の楽しみです。なお、楠木さんが映画にハマったきっかけは「明日に向かって撃て」だそうで、このあたりの映画に関しては私も話に寄れそうです(笑)。

今回展示している多くは、顔料インクデジタルプリントのパネル貼り作品ですが、額装して販売しております。(25000円。お渡しは会期後)また、マスキングテープ(500円)、ポストカード(200円)もあります。

「楠木雪野のマイルームシネマイラストレーション展」は6月28日〜7月9日(日) 月・火定休 13:00〜19:00(最終日は18:00まで)







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?