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レティシア書房店長日誌

「図鑑と地図」後藤郁子切り絵作品展
 
 潔い線と暖かな雰囲気を持った「切り絵」の作品展が始まりました。後藤さんのモチーフは、子どもと本と、地図と、鳥と植物と空・・・。鳥に乗って飛んでる少女など懐かしいお話の一場面のような作品、地図とコンパスと等高線の旅の作品、身近な自然の中で生きているものたちに対する優しい眼差しがあふれています。
 

「山の中や森のを歩くのが好きです。 歩きながら見つけた植物の形や、出会った動物たちを切り絵で表現したいなと思っています。『人間なんか知ったこっちゃない!』なんて言ってそうなくらい自由な動物や植物から発想をもらうことが楽しくて自然の中に分け入って行くのかもしれません。 切り絵は描いたり消したり自由にできないところが難しいけれど、時々思いがけない形に切れたり、切れ端から別の物を思いついたり。 失敗が失敗じゃなくなる面白さがあります。」後藤さんが書かれた文章です。
 描きながら思いがけない形を発見し、作品と作り手のやり取りの中から生まれた力強い伸びやかな線が、飾り気のないまっすぐな美しさになっています。大学では油絵を描かれていたそうですが、切り絵の世界へ。山登りが好きで、山小屋などで作品を作ろうとすると、道具の用意が必要ですし、それに筆を洗ったりすると自然を汚してしまいそうで、とおっしゃっていました。
 

北海道大雪山のヒグマ情報センターでしばらく働いていた時、手島圭三郎の木版画に出会ったと聞きました。後藤さんの作品には物語を感じるので、絵本を作ってほしいな〜と、勝手に夢を広げてしまいました。
 ミニ額(5000円)ポストカード(200円)手ぬぐい(1600円〜)Tシャツ(2300円)を販売しております。京都は、祇園祭巡行のある一年でも最もむし暑い時期ですが、切り絵の爽やかな楽しい世界を覗いてみてください。(女房)

●レティシア書房ギャラリー案内
7/10(水)〜7/21(日)切り絵展「図鑑と地図」 後藤郁子作品展
7/24(水)〜8/4(日)「夏の本たち」croixille &レティシア 書房の古本市

⭐️入荷ご案内
Kai「Kaiのチャクラケアブック」(8800円)早乙女ぐりこ「速く、ぐりこ!もっと速く!」(1980円)
子鹿&紫都香「キッチンドランカーの本2」(660円)
夏森かぶと「本と抵抗」(660円)
加藤和彦「あの素晴らしい日々」(3300円)
Troublemakers (3600円)
若林理砂「謎の症状」(1980円)
宇田智子「すこし広くなった」(1980円)
おぼけん「新百姓宣言」(1100円)
仕事文脈vol.24「反戦と仕事」(1100円)
降矢聰+吉田夏生編「ウィメンズ・ムービー・ブレックファスト
(2530円)
「些末事研究vol.9-結婚とは何だろうか」(700円)
今日マチ子「きみのまち」(2200円)
秋峰善「夏葉社日記」(1650円)
「B面の歌を聴け」(990円)
辻山良雄「しぶとい10人の本屋」(2310円)
辺野古発「うみかじ8号」(フリーペーパー)
夕暮宇宙船「小さき者たちへ」(1100円)
「超個人的時間紀行」(1650円)
柏原萌&村田菜穂「存在している 書肆室編」(1430円)
「フォロンを追いかけてtouching FOLON Book1」(2200円)
庄野千寿子「誕生日のアップルパイ」(2420円)
稲垣えみ子&大原扁理「シン・ファイヤー」(2200円)
「中川敬とリクオにきく 音楽と政治と暮らし」(500円)
くぼやまさとる「ジマンネの木」(1980円)


 
 
 
 


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