計量経済学(econometrics) 留学中に英語で自主学習した方法

どうもホンディです。
いまはコロナの影響で留学先のアーヘン工科大もすべてオンライン授業、今回のトピックのミクロ計量経済学は家での2時間の課題が試験になる、などの対応をしています。

今学期履修したミクロ計量経済学が、思ったよりもむずかしく、取ってからわかったのですが、ほかの学生はすでに学部時代に1回、前のセメスターでも一回すでに履修している生徒たちで、4月から6月のセメスター中は授業内容にもほとんどついていけませんでした(;´д`)トホホ

7月に入ってから本格的に勉強しようと考え、10日ほどで0から有名な計量経済学の論文があらかた理解できるところまで来たので、勉強内容や方法をまとめときたいと思います。特に自分は英語で勉強しなければならず、結構これ日本語だとどういうこと?ってのが、探しても見つからないことが多かったので、そんな人向けにわかったことは書きたいですね。

使っているソフト

使っているソフトはSTATAでした。RやPythonでやる授業もちょこちょこあるようですね、慶應でとった授業はRでしたが、確認したらPythonに切り替えてるところもあるみたいです。STATAは便利ですがお金がかかるので、普通は授業や研究のときだけ使いますね。アメリカ、ヨーロッパなどでは人気なようです。

使った教材

ステップ1 日本語で基礎固め 4日

・計量経済学 / 西山慶彦 [ほか] 著.
青1色刷りの初心者向け本。結構読みやすかったので、まずこの本の0から8章まで(ミクロ編まで)をがーとやりました。

画像1

・計量経済学 / 黒住英司著.
東京: 東洋経済新報社, 2016.3
上記の本でわからなかったときの補完用。正直後半のパネルデータ以降はこっちの方がわかりやすかった。

画像2

ここまでで、線形モデルについてはある程度理解できる。計量経済学がどんな学問で、だいたいどんな仮定を置いてるのか、がわかりよかった。非線形モデルについては、あまり記述はなく次のレベルの教科書に進む必要がある。

数学について

基本の分布(標準正規分布)、用語(標準誤差など)については大切です。漸近的に近似できる(Asymptotic Normality)という考えかたも大切なので、数学は最低限近似について(大数の法則)は必要でした。

*ちなみに昔これも授業で読んだことはある。Rでわかりやすい。
Rによる計量経済学 : Econometrics / 秋山裕著.
東京: オーム社, 2009.1.

画像3

ステップ2 英語で勉強しながら、Stataで実践 6日

ここからは授業のスライドで勉強しました。なのですべて英語です。教科書がどんなのがいいかはあまりわからないです。
まあただここからが日本語だと全然出てこない場所がちょこちょこあるので、ほかの英語で勉強している人も大変だろうと思います。

頭の中に決定木をつくるような(辞書をつくるような)感覚で、覚えていきます。
線形・非線形の場合の各仮定のdef, effect, violation condition, famous example, test, solution , compare をモデル毎に順番に覚えていきます。

ちなみに自分のところで使っている教科書はこちらです。
フリーで見れます。
・Jeffrey M. Wooldridge: Econometric Analysis of Cross-Section and Panel Data,
2002

以上のような形で勉強しました。ここまでくると、あとは論文を読む、書くなどにすすめるとおもいます。

STATAで詰まったときはマニュアルを見ろといわれますが、結構骨が折れるので自分はよく使うコードを授業スライドから抜き取ってカタログみたいにしています。

注意

詳しくはわかりませんが、日本語で勉強したときの内容と英語での書き方には幾分乖離がありました。例えば、あるモデルを使うときの仮定の書き方が違ったり、など。そのため、逐語訳のようにはいかず、改めて英語での考え方を構築する必要があると思います。

お読みいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?