マガジンのカバー画像

散文とか短編小説とか

128
僕の回りくどい手紙のような散文
運営しているクリエイター

2023年9月の記事一覧

傷んだ花びら

 暑い日々が続き、何度かの雨が降り、秋がやってきた。庭の葡萄はまだ実をつけない。木が育ち…

9

絵葉書 #シロクマ文芸部

 読む時間がなかったわけでも、気にしないようにしていたわけでもなかった。磨きあげたように…

12

消費し合う

九月も半ばを過ぎ、いい加減、《秋》を感じはじめたかった。30歳を目前にすると、さすがに両…

15

イタリアン・バターライスと坦々スープ

午前、ときおり風が海からやってくる中、娘(二歳九ヶ月)のリサ少尉と公園へ行き、たっぷりと…

8

朝には消える薄い霧のように #シロクマ文芸部

秋が好きなのか、泣きたいのか、笑いたいのか、怒りたいのか、寂しいのか……。よくわからない…

23

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番・第二楽章

広大な大地の地平線から夕陽が差し込んでくるような美しく雄大な旋律──ラフマニノフ・ピアノ…

17

『バベルの塔、あるいは、断章』を出版致しました

幻想短編集を出版致しました。 幻想的な物語やナンセンスな物語──どこからでも読める物語がお好きな方は是非。 収録作品 軽薄な幻想  アスファルト  ケーブル・チェスト・フライの憂鬱  系の消失  エゴイスト  陽炎  軽薄な蛾  ノートを買う 不穏なひとびと ハルキストの憂鬱  バベルの塔  全11作品が連作のように連なる幻想短編集になっております。 軽薄な幻想は2023年6月に書き下ろしたものです。 その他は各所にて掲載させていただいた作品を加筆修正しております。

お知らせとお詫び

みなさま、この二年間、大変お世話になりました。 本を読むこと、言葉を大事にすることを、み…

7

言葉への誠意

言葉への誠意 言葉を発すると、それはそのひとの知性と人格を反映するときがある。 とくに、…

13