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オババが旅に出ない理由

もうすぐ夏休みですが、今年も旅には出ません。

「家にネコがいるから」は理由の一つ。
だけど、理由はそれだけじゃない。

この本を読んで、私が旅行に行かない一番の理由が分かった。

一番の理由は「行く気がしない」。

ホテル代が高そうだとか、円安だからとか、経済的理由は当然ある。

でも一番の理由は「行く気がしない」。

こう開き直ってしまうのは、個人的には結構ヤバイと思っている。

コロナ前までは毎年旅行に行っていて、コロナでネコを飼い出したから、てっきり「ネコ」が原因だと思っていた。

けれど、実はそうじゃない気がしてきた。

なんか好奇心が薄れているというか、「別にいかなくてもいっか」という気持ちが先立っているような…。

若いときは、旅は無条件に「ワクワク感がある」ものだった。
旅行で疲れるのは当たり前。
それも含めて、旅行に行くのは「楽しそ~」な体験だった。

でも、この文章を読んで分かった。
「楽しそ~」の感覚を失ってしまったんだ。

数年ぶりに乗った夜行バスは、あまり楽しめなかった。バスターミナルは狭くて人が多いだけで、特に旅情を感じなかった。(中略)

なんだろう、昔感じていた楽しさはどこに行ってしまったのだろう。昔は何でこれが楽しいと思っていたのだろうか。

『パーティが終わって、中年が始まる』

昔は無条件に「楽しい」と思っていたものが、最近楽しいと思えない。
そう感じることが増えた。

これ、老化じゃん!?

他人の文章を読んで、己の老化を自覚した。
いかんいかん、老け込むのはまだ早いぞ。

若さというのは本当に魔法のようなもので、本当は大したことがないものを、いくらでもキラキラとしたものに見せかけてくれる。
その魔法が解けてしまうと、いつまでたっても変わらないどうしようもない自分の性格や、面倒くさいだけの人間関係や、とりたてて特別なことなんて起こらない日常などの、しょぼい現実が露わになってくる。

『パーティが終わって、中年が始まる』

よく理解できる。
トホホだな。

昨日、近所の中学生と雑談していたが、「お金持ちになって、毎日焼肉たべたい。できれば叙々苑で」と言っていた。羨ましいよ、その感覚。

「旅に行かなくてもいいけれど、
ちょっとは外に出た方がいいよ。」

そんな目に見えてきます(笑)

みなさま、ステキな夏休みを。

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