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自信喪失ツールとしての「英語」

中高年になったオババです。

ちょうど、この本を読み終えたところです。

この本に登場するのは、このような属性の人です。

  • 高校までは、英語が「無双」レベル

  • 大学でEMI実施学部に入る(EMI : 英語で授業をする学部)

  • 1年間海外留学

客観的に見て、英語できる方々ですよね。
でも、本人たちは「英語に自信がない」と悩んでいるんです。

英語ができる人(ネイティブ、帰国子女、バイリンガル)と比べたら、自分なんて…と、自信喪失してしまうんです。

「比較しなきゃいいのに!」と言いたくなりますが、どうしても他人と比較してしまうのが、英語力。厄介です。

私は彼らほどの英語力はもちろんないですが、英語で散々苦労してきたので、正直共感1万点です。クイズダービーです。
はらたいら、懐かしいですね。

この本を読んで思ったことを、つらつらと書いてみます。

恐るべし自信喪失ツール、英語

「英語できたらいいなぁー」ってみんな思ってますよね。
そのときは、英語がペラペラになる自分に夢を抱くんですよ。

でも、やってもやってもペラペラにならない。
YouTubeとかでめっちゃペラペラしゃべっている人がいるのに、なんで自分はできないんだろうって、思い始めます。

ある程度やってもペラペラになれないと、自分はなんでこんなにダメなんだろうって自信を失い始めます。

ある程度の年数英語学習をやっていると、一応それなりにレベルが上がってきて、ネイティブに近い人たちと会話するようになります。

でも、やっぱり相手が何言ってるか全然分からないし、自分の言いたいことが全然話せない。

これ、私のコトです(笑)

私も学生時代、交換留学生として1年間アメリカに留学していたんですが、何言ってるか分からな過ぎました。

(このときの黒歴史は、言い出したら止まらないので書きません…。)

「やればやるほど、自信がなくなるもの、な~んだ?」
シュールななぞなぞですよ、まったく。

マウンティングツールとしての、英語

英語って、マウンティングツールなんです。

中学生のころ、思い出してみてください。
数学や社会ができる人にはそんなにジェラシー感じないのに、なぜか「英語」ができる人に対してはジェラシー感じませんか?

特に英語に興味がある人ほど、そういう感情を抱きやすいんじゃないかと思います。

帰国子女やバイリンガルの子が近くにいると、そのレベルのあまりの差に強い劣等感を抱きます。

10代は、自己も形成されていないし、自分に自信が持てない時期。そんなときに「英語ができる」とマウント取れますし、ペラペラになりたいと頑張って勉強しているのに成績が上がらないと劣等感が強くなってきます。

それなのに、世の中は「英語ができると、人生成功する」と言わんばかりに、煽っています。今や小学生から英語やるんですよね?

個人の感想ですが、英語は(9割近くの人は)いくら努力してもバイリンガルのように話せるようにはならないと思います。センスがある人はいますから全員とは言いませんが、たいていの人はそうはならないです。

通じればいいじゃん、って思いますが、英語上級者にとってはそれではダメなんです、気持ち的に。バイリンガルのようにペラペラ話したいんです。

上級者たちは、ペラペラ話す人たちと比べて自己嫌悪に陥り、「自分は全然英語ができない」沼にハマっていきます。

一体いつまで英語の勉強をやるのか?

ペリーが来てから、約170年。
福沢諭吉が「これからは英語の時代だ」とオランダ語から英語の学習に切り替えた時から、165年も経過。

今や辞書は整備され、電子化は進み、機械翻訳技術も向上。
ここ最近はAIも登場。

もうそろそろ、こんなに苦労して英語を学ばなくてもいいのではないでしょうか!

と、期待を込めて言いたい。

もちろん、学ぶ楽しさの一つとして、英語を学習するのはアリだと思います。

ただ、自己喪失感や劣等感にこんなに苦しむなら、テクノロジーで解決してくれよ、どらえもーーーーん!

おわりに

自分も英語で散々苦労してきたので、熱が入ってしまいました。

世の中、あまりにも英語を重要視し過ぎじゃないでしょうか?

仕事で英語を使わない人はたくさんいます。
全員こぞってやらなくてもいいのに、無条件でやらされる「英語」。

まったく、デジタル人材だの、グローバル人材だの、言いたい放題の中高年。「そんなに言うなら、お前がやれ」と、20代の自分はよく言ってましたね。

でも、中高年は即戦力しか求められず、ポテンシャルなんてこれっぽっちも期待されないんですよ。だから、やらない。
で、未来ある若者に求める…。

いやいや、今の時代、50過ぎてもめっちゃ元気な人、いますよ。
未来、まだありますよ。

人生100年時代とか、労働力不足っていうなら、中高年に英語やらせたらいいんじゃないですか。

もう、自己形成もできてますし、劣等感も十分味わっています。
英語が聞き取れなくても、開き直る図太さもあります(←ワタシのこと)

いい意味で、ポテンシャルあります。

私ですか?

分かりました、そういうならやりましょう!

ただね、字が小さくて、よく読めないんですよ。

(あじゃぱー。)

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