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耳たぶのかなしみ

そもそも耳たぶって集音アンテナのような機能を果たすためにできている突起物なわけでしょう。それが、なんのことかちょうど目線と同じぐらいの高さに位置していたばっかりに、メガネのツルを引っ掛けられてしまった。まあ、不本意ではあったかもしれないがそこはまあ、お互い様みたいなところで納得もできたろう。しかしそこにきて下段にマスクまで引っ掛けられた。その心中いかばかりか、私の乏しい想像力には余りあるものがある。
でも、ここで彼らのアイデンティティの根本を揺るがす暴力的な辱めを受けることがある。

イヤホンである。

これは、彼らのそもそもの機能である集音機能を完全に無視して耳の穴直結で音を聞いてしまおうという大胆な中抜きである。本来の目的以外に利用され、本来の機能をないがしろにされ、もう、かける言葉もない。

トドメになってしまうが今わたしはオーディオブックという、長らく目のほうでお仕事していた領域を耳に押しつけてこの投稿を書いている。耳で言葉を聞きながら、一方で言葉を書くのも不思議だがこんな内容なのでまあ、なんとも。

なに書いてんだろう?


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