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テレビの原体験って何だ? #言葉の企画

言葉の企画について

月に1度、今年はオンライン開催されている「言葉の企画」。
電通のコピーライターで阿部広太郎さんが主催している会で、全国から100名以上の人が画面越しに集まる。(今のところ、全員皆勤賞!すごい!)

毎回、事前に課題があり、毎回ひーひー言いながら取り組んでいるのだけれど、とても楽しい。その楽しさがどこにあるかというと、みんな(ほぼ)初対面のところから、一から作り上げていく楽しさだと思う。阿部さんとBUKATSUDOの平賀さんが場を作ってくれているお膳立てがあってこそではあるのだけれど、まさに部活!もしくは文化祭!学生時代を思い出す!たーのーしー!(仕事も楽しいけど、それとはまた別の楽しさなのだ)

そして、「言葉×企画」という共通点があり、なんだかみんないい人そうな気がする。阿部さんのところで学びたいと思っている人達だからか。

大人になってから、まったくアウェイなところにわざわざ飛び込むのは久しぶりで。年齢や住む地域もばらばらなら、考えていることも違って、100人分の視点や価値観が垣間見れるというのは得難いことだなと感じている。

2回目は「テレビの企画」で、しかもゲスト講師が来る、と聞き、
最初ちょっとひるんだ(よく見たらちゃんと募集事項に書いてあった)
「あいつ今何してる?」「探シタラTV」「あざとくて何が悪いの?」
など、テレビ朝日のディレクターとして活躍されている芦田太郎さん。

テレビが抱える課題とは

今の民放のテレビ番組が抱えている課題。テレビは若返りを迫られている、らしい。2019年、インターネット広告費がテレビの広告費を抜いたというニュースは見聞きしていたけれど、世の中の影響力を考えるとテレビの役割はやはり大きいので、テレビの中の人が思う危機感と、一般の人の認識は少し違うのかもしれないと思った。例えば、書籍であれば、5万部10万部、なんとか20万部ぐらいであれば書店さんの店頭やネットでの露出で届けることができるけれど、それ以上の人に届けたかったら、テレビの力なしにはなかなか難しいと思う。

言葉の企画、2回目の課題は、テレビの企画。

お題は、
「フワちゃん or  バナナマン のゴールデンのファミリー向け番組の企画」。

芦田太郎さんは、めちゃくちゃテレビ愛がある方だった。
芦田太郎さんと阿部広太郎さんは、就活時代からつきあいが続いているという。私の就活時代を振り返ると、就活中に知り合った人とそのままつきあいが継続したことがあっただろうか。いや、ない。そこからしてすごい。
何ていうか、やっぱり根っこのところで大事なのは人への興味関心・そして愛だな~と思う。あと、やりたいことが明確か否か。

個人的には生の企画書を見れたのが感激しきりだった!
企画書のフォーマットは数あれど、おのおの違うやり方でやっているわけだし云わば秘伝のタレなわけで。「あいつ何してる?」の時の、どーしてもこの企画を通す!という熱がびんびんに込められた企画書と、仕事での信頼を築いたあとのサラっとしてるけど要点は押さえている洗練された企画書。
うわぁ、こんなの見せてくれるなんて凄すぎる。

企画生の講評の段、

芦田さんは、開口一番「みんなテレビ見てないよね」と言った。

せっかくのゲストにそう言わせてしまったやるせなさを感じるとともに、でもそれが事実なんだろうな、とも思った。いや、まったくテレビを見てないわけじゃない。あらかじめ観たい番組は録画予約しているし、ドラマとか見てる。が、ゴールデンのバラエティとなると「???」である。

身の周りの子育て世代も、保育園ぐらいの子どもがいる場合、でEテレやアマプラ、ネットフリックスなどで仮面ライダーだったりアニメだったりを見せてると言ってたし、独身の社会人だとそもそもゴールデンの放映時間帯に家にいなかったり。となると、特に平日のゴールデン番組を見るのはファミリーか年配の方ぐらいなのだ。

そして、我が家の場合でいえば、テレビの役割は、場をつなぐことにある。
4人家族、夫婦、子ども、祖母の3世代で暮らしていると、チャンネル権は大体子どもにある。で、ご飯どきに3世代揃ってわいわい見れる番組は何かといえば、それもやはりバラエティ番組なのである。

何かトピックがあって、それについてあーだこーだ言う。
日曜の夜は確かに鉄腕ダッシュを見てからイッテQを見ている。月曜は有吉ゼミを見て(八王子リフォームが好きらしい)木曜日はVS嵐を見て、「もう木曜日か~一週間あっという間だな~」と、毎週言っている。
でもそれを見ているのは面白いからなのか?と言われると、正直よく分からない。

面白さ、だけでいえば深夜のバラエティやドキュメンタリーの方が面白いと思う。でも、なぜそれを見るか?と言えば、習慣になっているからだ(身もふたもない)あと、適度な余白があることが大事。

私が子どもだった頃、実家ではご飯時にテレビがついていて、それは間を埋めるために存在していた。当時我が家は5人家族で、祖母と父母、私と妹の5人家族で、なかなか不安定なバランスを保っていた(というか、ピリピリしていた)。

特に話したい事もなく、会話もなく、(特に父と祖母は最悪の相性だった)そんな時テレビは間を埋めるのにちょうどよかった。特に我が家で重宝されたのはクイズ番組で、古くは平成教育委員会やクイズミリオネア、年に一度開催される高校生クイズを楽しみにしていた。(実際、エントリーしようとしてた)一緒に回答できるし、当たっても外れても楽しい。今だったら、99人の壁が面白い。リモートでも普通に成立していてすごいなと思う。

だから、ゴールデンのバラエティ、と聞いて想起されるのは、そんな家族の風景だったのだ・・・けれど。(ハナレグミ 家族の風景をBGMにしていただけると。)いやー、それって大分レアケースだよな苦笑。普通の人はもっと純粋に楽しむためにテレビを観ていると思う。

今回、私が出した企画は、フワちゃんの哲学バラエティ。

将来の夢とか、生き方とか、親としてはうまく教えられないけどフワちゃんならうまいこと伝えてくれそう! …と、個人的にはとても見たいテーマだなと思ったのだけれど、うまく企画書に落とし込めなかった。無念…。

一言で言えば何か? 結局何を言いたいのか?
ぐるぐるしたまま時間切れになってしまった。
でも票を投じてくださった7名の方、本当に嬉しいです・・・!
よく分からないけど圧を感じてくれたのだろうか。圧大事。

今回、阿部さんは講評を音声で届けてくれた。
講義を終えて、他の人へのメッセージも含めて改めて聞き直した。
2019年の企画生、そしてフワちゃんの元相方である柴山さんによるメッセージも心に刺さる。

着眼点や、企画としてのまとまりやするする読める読み手への優しさ。アイデアの組み合わせ。実現可能性があるか。
次回の課題はもっとそぎ落としたアウトプットをしたいし、他の人からがしがし盗みたい。

阿部さんによる講評と、芦田さんが選んだもの、企画生による投票による5選。それぞれ違うのは判断基準が違うから当然なのだけれど、この一週間、消化しきれなくてモヤモヤしていた。

なんだろう、この違和感。

テレビの中の人は、テレビの持つ力を本当に信じてるのかな、と疑問に思ったのがまず一つ。
特に年配の方はテレビのいうことは絶対みたいな層が多数いるのにも関わらず、コロナの報道にしろ、都知事選にせよ、結局既得権益と忖度やろ・・・!と憤っていたので余計にそう感じたのもある。
テレビ見てる人ってこんなもんでしょ。って、どこか見くびってやしないか・・・?

でも、みんな真剣なんだよな。それは間違いない。
本でもアパレルでも、すべての業種で抱えている問題だと思う。

これからのテレビの役割とは何ぞや。

阿部さんは、世の中に一体感を作りたい、と言っていたけれど、
今、一番一体感を作ることに長けているのは星野源なのでは、と思う。
となると結局大事なのはコンテンツの力なのか…? 積み重ね…? ファンづくり…?

と、今週一週間、日曜日の配信ライブをループ再生しつつ逡巡していた。

星野源も、決して10年前からファンだったわけじゃなく、せいぜいここ5年ぐらいのにわかファンなのだけれど、1対nの関わり方、音楽もお芝居も文章もラジオもと多角的で巻き込みと寄り添いがハンパない。
10万人が、おのおの配信ライブの楽しんでいて、バンドメンバーのチーム感を感じられて。

が、それを他の人が真似しようとしてもとたんにあざとすぎて無理って拒絶反応を起こすであろうことは目に見えてるんだよなぁ。となると、求められるのは時代を読むバランス感覚なのか…?

あー、何が言いたいのか結局まとまらないよー!!!

テレビの長所はテレビの短所でもあり、もっと長所を活用したらいいのに、と思うのです。CMありきで番組作りをしようとするのは破綻してるんじゃないかなぁと思うのです。

大企業だったら新製品発売時に10万人サンプリングとか平気でやってたりするから、それと番組をうまく組み合わせるとか…?
そういう意味では、お仕事関連の企画が多かったのは理にかなってるなと感じた。

うーんうーん、残尿感ハンパないなー。リベンジしたい…!

それはそうと、「あざとくて何が悪いの?」次回放送が楽しみでしょうがない。

リモート鑑賞会を企画してくれて、あざといボタンまで用意してくれて、流石やん…素敵すぎる!

さ、次の課題にも頑張って取り組もうー!
画面越しでもいいじゃん!













 

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