見出し画像

自己肯定感なんて、簡単だ。

A:「自己肯定感てさ、」
B:「うん」
A:「よく聞くよね」
B:「そうだね」
A:「でも、よくわかんないんだよね」
B:「と言うと?」
A:「昔からあるね、自信とか、自尊心じゃいけないのかね」
B:「ほぉ」
A:「何か、新しいことを言い当ててるような雰囲気、あるよね」
B:「そうかい?」
A:「うん。でも、昔からある言葉を使い回した方がいいと思うんだよね」
B:「そうかな」
A:「古い言葉に新しい意味を付与することの方がいいと思うんだ」
B:「なるほど」
A:「言葉も新しい意味を持たせて、生命力を吹き込むことも必要だと」
B:「そういうことか」
A:「うん」
B:「で?」
A:「まあ、自己肯定感って使ってみることにしようか」
B:「そうだな」
A:「よくね。自己肯定感が足りないとか言うじゃない?」
B:「うん」
A:「どうすると十分な量になるかね」
B:「量かぁ」
A:「欠如を言い立てることはできるよね」
B:「うん」
A:「どういう条件が整えば、十分て言えるようになるかねえ」
B:「例えばさ」
A:「ほうほう」
B:「世界にたった一人であることが、実感なり立証できるといいんじゃないかね」
A:「なるほどね」
B:「世界の人口って、いま、何人よ」
A:「60億くらい?」
B:「ぐぐれ」
A:「はは(笑) 80億くらいらしい」
B:「え?」
A:「びっくりだね」
B:「例えばさ、何か計算して、自分がそうしたことが、80億通りの中の1つの選択だって示せるといいと思うよ」
A:「なるほどね」
B:「順列と組み合わせって、やったろ?」
A:「やったねえ」
B:「1からさ」
A:「うん」
B:「順にかけ合わせていってみ」
A:「1×2×3×ってことかな」
B:「どっかで80億くらいにならんかね。意外に小さい数だと思うぞ」
A:「ちょい待ち」
B:「頼むわ」
A:「あ」
B:「できた?」
A:「13までで62億で、14をかけると 87,178,291,200(87億1782万1200)で超えるわ」
B:「でしょ」
A:「これが何か?」
B:「うんとね」
A:「はいはい」
B:「14冊の本を読むなり、14本の映画を見る場合の順列が、87億通りあるってことよ」
A:「そうなのか」
B:「計算の上ではね」
A:「順列っていうとさ」
B:「うん」
A:「要は並び方ってことだよね」
B:「だと思うよ」
A:「ていうことはさ」
B:「うん」
A:「14冊の本を、ぼくと同じ順番で読んだ人がいる確率は、87億分の1ってことなんじゃないのかな」
B:「たぶんね」
A:「そうだな」
B:「でも、世の中にはもっと多くの本や映画があるから、14より少ない数で十分だと思うよ」
A:「つまり、それだけぼくはユニークな存在ってことなのかね」
B:「オンリーワンってよく言うけどさ」
A:「うん」
B:「何かで1位にならなくてもね」
A:「14冊本を読めば」
B:「そう」
A:「その時点で、他にはない存在になれるのかもね」
B:「そうだなあ」
A:「そう考えられると、気が楽だよねえ」
B:「そうだね。その選択は、87億分の1の、主体的な選択だってことだよね」
A:「うん、そうだね」


数学的に正しい解釈かは自信ありませんので、ご教示くださると幸いです。お気楽に「オンリーワン」感が得られないかと考えてみた次第です。お気に召したら、以下に進んで、お買い上げくださるとうれしいです。お読みくださいまして、ありがとうございました。

ここから先は

43字

¥ 300

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ときどき課金設定をしていることがあります。ご検討ください。もし気に入っていただけたら、コメントやサポートをしていただけると喜びます。今後ともよろしくお願い申し上げます。