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【100分de名著を語ろう】for ティーンズ~②WHAT IS LIFE? 生命とは何か

こんにちは。

今月の「100分de名著」は「for ティーンズ」として、以下の4点の著作について放送されています。

8月1日放送 トルストイ『人は何でいきるか』(若松英輔)
8月8日放送 ポール・ナース『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(竹内薫)
8月15日放送 バルファキス『父が娘に語る経済の話。』(中山智香子)
8月22日放送 『竹取物語』(木ノ下裕一)

今回のnoteでは、8月8日放送分の『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』を扱います。

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ポール・ナース『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』 生物学の本質を平明に(解説:竹内薫)

①詩的で人間味あふれる科学読み物

・細胞がどのように成長し繁殖するかを遺伝子レベルで解明する研究(略)その仕組みは人間においても同じだったのです。そこからさらに、地球上のほとんどすべての生き物が増える仕組みにも当てはまることを突き止めました。

②細胞と細胞分裂

・本書の中で、生命の本質について、
「細胞」
「遺伝子」
「自然淘汰による進化」
「科学としての生命」
「情報としての生命」(引用者が改行)
という五つのステップを踏んで解説しています。

・「外膜」がきわめて重要だという点も指摘(略)そのような区画があってはじめて、生命というものが物理的に存在しうるというのです。

③遺伝子の発見

・オズワルド・アベリーらによって1944年に発見

・「細胞」と「遺伝子」を結びつける上で細胞分裂のプロセスが重要な枠割を担っていることに気づきます。

④自然淘汰と神の存在

・チャールズ・ダーウィンによって1850年代に明らかにされました。

・科学者とは、ストーリーを語るのではなく、より証明できる可能性が高いものを追い求める人種です。

・すべての生命が同じ先祖で「繋がっている」ということ。生命の樹をさかのぼってゆくと、枝はどんどん太い枝へ合流してゆき、最終的に一本の樹になる(ナース)。

・真実こそが科学の究極の目的だ(ナース)。

・不可知論は、そもそも神様がいるかいないかは証明できないよね、とする考え方です。

⑤生命と化学

・18世紀以前には、地上の生命は生き物にしかない神秘的な力によって司られていると考えられていました。

・データの洪水を有益な知識に変えるために大切なのは、「生物がどのように情報を処理しているか」を理解することだ(ナース)。

⑥生命と情報

・DNAが物質として特定され、構造が解明されたことではじめて、生命の根本原理のひとつが「情報」であるとわかったわけです。

⑦生命とは何か

生命とは何かについての「3つの原理」
一、進化に必要な三つの特性(①繁殖する能力、②遺伝システムを備えている、③システムが示した「変異」が生殖過程で受け継がれること)を持っていること。
二、「境界」を持つ物理的存在であること(コンピュータプログラムや文化的活動は除外される)。
三、生き物は化学的、物理的、情報的機械である。

引用者によるまとめ

⑧人間は、生命の世話をしなければいけない

・私たちはいったい何をすべきなのか。他の生命体は、自身の生存と繁殖だけを目的として行動している。しかし人類は違う。私たちは地球全体に対して責任を負っている。だから「世話をしなければいけない(we need to care fot it)」

⑨生命を救うための科学リテラシー

・ナースの怒りは、人の命が、科学リテラシーを欠く短絡的な行為によって失われてしまう現状に向けられたものです。

・自分にとって都合がいい情報、自分が好む情報ばかりを集めがちです(略)なるべくいろいろな情報にアクセスして、価値のある情報を仕入れ、見定める術を身につけてほしいと思います。

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今回の抜粋は以上といたします。最後までお読みくださり、ありがとうございました。それではまた!

⑩追記:参照したい「科学」の読み物(8/11追記)

clubhouseのルームで紹介された書籍をご案内します。

・人類と感染症の歴史 加藤茂孝
・コロナ時代のぼくら パウロ・ジョルダーノ
・コスモス カール・セーガン
・ペスト大流行 村上陽一郎



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