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『友だち幻想』第三章:共同性の幻想―なぜ「友だち」のことで悩みは尽きないのか

▼こんにちは。すたんどです。

▼今回も菅野仁さん著の『友だち幻想』の簡単なまとめをUpします。前回の第二章に続いて、12/1(土)の読書会で取り扱う第三章について書きます。なお、以下の1~10の番号は、文中の見出しを単位として割り振りました。

1.なぜいない人の悪口を言うのか―スケープゴートの理論
 
誰かを「仲間はずれ」にすることで、その場の親密さを確認し合うということ→いつ排除されるかわからないという不安、自分だけは知らないがみんなは知っている状態を回避したがる。

2.心が休まらない「メール即レス」
 幸せになるためにある「友だち」、「親しさ」→息苦しくしたり、相手も息苦しくさせる「同調圧力」に。

3.同調圧力―友情が強迫になる
 (同調圧力という)キーワードが与えられることでもやもやがスッキリすることがある。

4.ネオ共同性―現代の新たな圧力
 
現代における新たな共同性=ネオ共同性の圧力←ハード部分の近代化にかかわらず、ソフト部分が近代化されていないことによる。

5.同質性から並存性へ
 
・消耗しあえことがなるべくないような友だちの作り方を学ぶ、教える。
 ・異なるものが同時に存在する、気の合わない人と一緒にいる作法。

6.「一年生になったら」―同質的共同性」指向の原点
 友だち幻想が強調される「学校」という空間。

7.昔は「同質的共同性」だけでよかった
 ムラ(自然村)に一つだった学校→地域は「偶然の関係」の集まりになった。

8.「やりすごす」という発想―無理に関わるから傷つけあう
 気が合わなければ、ちょっと距離を置くことも必要。

9.「ルサンチマン」は誰の心にも生じることがある
 人間にとって不可欠な負の感情だが、囚われすぎてはいけない。

10.適切な距離は人によって違う
 距離の感覚が大切であること。

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次回は、第二章と第三章を合わせて考察を試みられるようでありたいと思います。



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