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読書に関して

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読んだ本に関するあれこれを綴ったnoteをまとめていきます(21/08/12より)。
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2021年9月の記事一覧

【読書日記】100分de名著テキスト『群衆心理』を読んで

私はclubhouse内で、毎週木曜の21時から、数人の友人の協力を得て、Eテレ「100分de名著」のファンクラブ的なルームを運営してきています。clubhouseを始めてすぐに、このルームを立ち上げ、幸い6か月ほどですが、欠かすことなく開催してくることができました。篤く御礼申し上げます。 今日9月30日で、2021年も上半期が終わるのですが、今夜は木曜日でもありますので、ルームを開きます。テーマは、9月度に取り上げられていたル・ボンの『群衆心理』に関してで、番組テキストの

【考察】『戦争は女の顔をしていない』に寄せて

8月度のEテレ「100分de名著」で取り上げられていた、アレクシエーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』のオンライン読書会に22日(水)に参加いたしました。 番組用のテキストと、コミック化されたものについては読了していますが、肝心の岩波現代文庫版は、未だ20%程度を読んでいるにとどまります。しかしながら、読了を待ってからだと、今まさに感じていることを書きとどめておくことができなくなる。そのために、現時点でのことを書こうと思って、この項を書き始めた次第です。よろしければおつき

読書の杜(=forest reading club)のご提案です。

こんにちは。 既に一部に対して発言をしているのですが、このほど、noteシステムをベースとした「サークル」サービスを稼働させることといたしました。noteさんからご提供いただく「note」「掲示板」サービスをコアとして、DiscordやLINEのオープンチャット、あるいはZoomやScrapbox等を適宜組み合わせて、読書の楽しみを共有していきたいという考えがあってのことです。 そして、その次の課題は、イメージを喚起するコトバないしコトバ使いを見出すか、作り出すかというこ

【読書日記】9月15日~19日の読書から

こんにちは。 今回も日数が過ぎてしまったので、「簡略版」としてお届けします。 1)100分de名著テキスト『ル・ボン「群衆心理」』~ 第2回:「単純化」が社会を覆う(武田砂鉄) 2)中学生からの哲学「超」入門(竹田青嗣) 以下は、「読書メーター」に寄せた投稿からです。 【2回目】8/23から全5回にかけて実施した、オンライン読書会で講読したテキスト。ここでも「これは自力での達成だ」と思っていたことを何点も見かけることとなって、びっくりさせられた。自分を「よく」知ると

【読書日記・簡略版】9月10日~14日の読書から

こんにちは。 ためてしまっていた9月10日から14日までの分の「読書日記」を、例によって「簡略版」でお届けいたします。         *       *       * 1)青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』サンプル(9月10日) ネット上で親しくしてもらっている知人から、既に読んでいた『木曜日にはココアを』の、いわば「続編」にあたる作品が刊行されているとうかがってKindle版のサンプルを入手して読みました。サンプルだけでは飽き足らず、クーポン値引きを利用して、半額

【読書日記】9月7日~9日の読書から

こんにちは。 このところの「読書日記」は、簡略版が続いてしまったので、今回は少しキチンと書いてみたいと思います。今月は、clubhouse内で「オンライン読書会」ルームを4回、「100分de名著」ルームを5回の、計9回を開くことになっています。その関係で、関連図書を読む割合が高くなりました。以下、よろしくおつき合いください。 1)河合俊雄『別冊100分de名著/集中講義 河合隼雄』(9月8日・9日)9日以降、clubhouse内で開催する「オンライン読書会」と「100分d

【読書日記・簡略版】9月4日~9月6日の読書から

こんにちは。 例によって、数日分の「読書日記」を、まとめて公開します。今回もタイトルのみを記した「簡略版」です。 実は最近、Netflixに加入してビデオ三昧の生活をしています。それでリソースの割り当てがかなり変わってしまいました。再度割り当てを勘案しないといかんなあと思っています。 なお、clubhouseの活動に関して、以下のツールも援用してもり立てて行きたいと考えています。 ・Twitter ・note ・LINE/オープンチャット この点については、別途no

【読書日記】8月度の読書メーターから

9月になりました。先月中に読書メーターに登録した分を転載します。8月度の読了冊数は、平均より多い8冊となりました。 下に掲げてあるのは、その読書メーターのキャプチャです。今回は、Amazonへのリンクは割愛いたしました。 1)寺地はるな『大人は泣かないと思っていた』(8月1日)【1回目】九州のある町に住む男女と近親者たちを中心にした、心温まる物語。自分と、他の誰かを大切にするとはどういうことなのかについて、考えてみたくなる。主人公は32歳の翼。巻頭の表題作の中で、翼は10