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100分de名著を語ろう:レジュメ一覧

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clubhouse内で展開しているクラブの「100分de名著を語ろう」についての記事をまとめてあります。
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2022年10月の記事一覧

【100分de名著を語ろう】折口信夫『古代研究』④

こんにちは。 今回で、折口信夫の『古代研究』の回は完結です。10月27日(木)21時からのclubhouseのルームで話し合います。なお、11月度はアンコール放送にあたっているため、11月3・10・17・24日と、12月1日の各木曜は、ルームをお休みさせていただきます(ゲリラ的にどなたかが主催されるのはOKです!)。12月8日の第83回、「中井久夫スペシャル」(予定)から再開いたします。 第4回:「生活の古典」としての民俗学①折口信夫と柳田國男 民俗学=民間伝承の調査を

【100分de名著を語ろう】折口信夫『古代研究』③

こんにちは。 折口信夫の『古代研究』の回も、3回めとなりました。もう一度、今月度の内容(項目)を振り返っておきましょう。 以下、小見出し毎に見ていくこととします。 ①ほかひびとが生んだ「祝福の芸能」あらゆる芸事→神との関係から始まり、発展してきたとの仮説を提唱。 「いや、帰っていただかないといけません。そうしないと、日常生活にはもどれませんから」 「庇護者を失った芸能者は(略)放浪の旅をしました。彼らは、芸能者であると同時に、下級の宗教者でもありました」 ほかひ←

【100分de名著を語ろう】折口信夫『古代研究』②

こんにちは。 本日(10月13日)のclubhouseのルーム「100分de名著を語ろう」では、今月度の放送内容である折口信夫の『古代研究』からの第2回分「国文学の発生」について取り上げます。ここでは、国文学の「成立」ではなくて、「発生」という語を用いていることにも注目していきたいと思います。 これは、折口において、「古代」が「時代区分」の用語として用いられていたのではなく、あるものが「生まれてくる瞬間」のことを指している(p.6)ことと照応していると思われます。そこでは

【100分de名著を語ろう】折口信夫『古代研究』~①

こんにちは。 10月になりました。今月の「100分de名著」は、民俗学者・文学者の折口信夫の『古代研究』(1929~30)が扱われます。解説とテキストのご担当は、国文学者の上野誠さんです。 先月の『アイヌ神謡集』に続いて、と思われるのですが、日本の文化の古層・深層を探り、現代を「相対化」する狙いがあるかなと思っています。全4回、どうぞおつき合いください。 目次はじめに 「実感の古代学」で日本文化のルーツを探る 第1回 「他界」と「まれびと」 第2回 国文学の発生