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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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#流転の海シリーズ

12月度のスケジュールに関して

こんにちは。12月になりました。寒い日が続くどころか、寒暖の差があるので、気をつけていきたいですね。このnoteでは、今月のスケジュールを書いておきますので、ご参加を検討してくださいますとうれしく思います。 1)『流転の海』全巻読書会12月12日(月)21:00~、Twitterスペースにて この回では、2022年の「印象に残った本」(今年「読んだ」本です)について、種々語り合っていきたいと思っています。参加人数にもよりますが、お一人5分から10分程度の報告をしていただい

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第2部『地の星』第8・9章レジュメ

こんにちは。 継続して取り組んでいる、宮本輝さんの『流転の海』シリーズ全巻読書会を、本日(11月14日)21時から、Twitterスペースにて開催いたします。概ね、1章を1回で読み進めてきましたが、参加者とも話し合って最後の2章は一気に読み終えてしまうこととしました。なお、今回から「はてなブログ」にて掲示いたします。お含みおきください。 レジュメとしてはまず、各章の概略について、数か所ずつ挙げてみたいと思います。その後に、ぼくの心に引っかかったところを「抜き書き」して、読

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会~第2部『地の星』第7章

こんにちは。 今回(10月17日・24日実施分)は、第7章のページ数が多いため、2回に分けての開催としたいと思います。17日段階では「概略」までとし、「ポイント」は24日開催時に追記の上、再公開いたします。 ※17日に「録音」した記録が、30日間 こちら から 聞くことができるようになりました。 ※24日の記録は こちら です。 第7章の「概略」ダンスホールがオープンする2月1日、熊吾と伊佐男が対峙する。 ダンスホールは盛況。政夫の急逝で、房江も熊吾も仕事にかり出され

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(12)~第2部『地の星』第6章

こんにちは。 先週は、一回「番外編」として、2007年頃の宮本輝さんへのロング・インタビューをご紹介しました。今回から、平常のペースでの運営に戻します。よろしくお願いいたします。 第6章の概略政夫とタネのためのダンスホールが2か月で完成した。その間、熊吾はほとんど家にはおらず、和田茂十の選挙戦の指揮を執っていた。 熊吾に再び暴力を振るわれた日、房江は本気で別れようと決意して酒をあおった。 伊佐男が訪ねてきて、茂十が余命いくばくもないことを告げる。 房江は、ここが安住

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(11)~第2部『地の星』第5章

こんにちは。 宮本輝さん親子がモデルとされている『流転の海』全9巻を完読しようと始めたこの読書会も、回数が2桁となりました。第2部(=第2巻)からは、基本的に1回につき1章を読み進めています。宮本さんご本人である「松坂伸仁」が生まれた昭和22年から40年までを貫くこの物語では、昭和史の史実についても触れられているので、時折、それらについても言及しています。ご関心のある方の参加をお待ちしております。 ここまでのあらすじ自動車の部品の輸出入で成功した事業家の松坂熊吾は、40歳

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(10)~第2部『地の星』第4章

こんにちは。 今回も作成が押してしまって、とうとう開催当日になってしまいました。本日21時からのTwitterスペースで開催する読書会でも使う「レジュメ」として、『地の星』第4章の概要を以下にお届けいたします。 1)概要①辻堂からの手紙を受け、かつての番頭役・井草と、旧知の周栄文から託された娘・麻衣子に会うために、金沢へ赴く。 ②死の淵にあった井草から、房江への憧れを聞く。熊吾は、結核の特効薬を井草のために手配する。 ③周栄文の娘・麻衣子の、妻のある男との仲を聞く。そ

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む⑦~『地の星』第1章

こんにちは。 この8月29日(月)より、宮本輝さんの『流転の海』全巻読書会は、第2部の『地の星』に入ります。今回は、その第1回分のレジュメとして、第1章の分をお届けします。なお、第1巻の『流転の海』分のレジュメは、以下のリンクからご覧いただけますので、適宜ご参照ください。 第1巻まででは、50歳にして初の実子・伸仁を授かった主人公の松坂熊吾が、終戦後大阪に戻ってきて、事業の再建に奔走する場面が描かれていきます。その中での出会いや反目、裏切り、また、妻・房江との出会い等が綴