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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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#読書会

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会:第5部『花の回廊』第3章

こんにちは。 『流転の海』第5部『花の回廊』第3章の読書会用のレジュメをお届けします。レジュメとは言え、かなりの「ネタバレ」が含まれますので、読書会のご参加以外の方の閲覧については、それぞれのご判断でお願いいたします。 今回の第3章については、大きく分けて3つの内容で構成されているように思われます。 ①蘭月ビルの住人が自死を遂げ、腐乱死体で見つかったこと、 ②モータープール(大規模駐車場)事業の展開について、 ③徳沢と出会ったことから始まる、上海時代についての述懐、

宮本輝『流転の海』全巻読書会レジュメ(第1~3部)

こんにちは。 宮本輝さんの大河小説『流転の海』を、月に2回、1回1章のペースを原則として読み進めています。おおむね、月刊誌への1回の掲載は1章に相当していると睨んでいます。 今回は、既読分のうちの、 第一部:流転の海 第二部:地の星 第三部:血脈の火 について、概略をまとめてみたいと思っています。なお、作成にあたっては、以下の書籍も参照いたしました。 「流転の海」読本 堀井憲一郎 全体の概略『流転の海』全九部(または、『流転の海』シリーズと表記することがあります)は、

『流転の海』全巻読書会についてのお知らせです。

こんにちは。 宮本輝さんの大河小説『流転の海』シリーズ全9部(=9巻。新潮文庫)の読書会は、次の23/04/10(月)の回で、第3部『血脈の火』が完結する予定です。現在は、1部(=1巻)の7~9章について、1回1章を読み進めています。おおよそ、月2回の月曜20:30から90分程度を目安として開催してます。ですので、1部を4か月かかるとすると、残りの4巻以降を24か月(!)かかることになりますが、完走を目指していきたいと思っております。ご支援くださいますよう、伏してお願い申し

【読書会ライブ】『流転の海』全巻読書会~第3部『血脈の火』第6章・未編集版②(23/03/06)

公開が遅れてしまいました。また、音声バランスが改善されていませんでした。お詫び申し上げます。

【読書会ライブ】『流転の海』全巻読書会~第3部『血脈の火』第6章・未編集版①(23/03/06)

公開が遅れてしまいました。また、音声バランスが改善されていませんでした。お詫び申し上げます。

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会~第3部『血脈の火』第3章

こんにちは。 開催当日(23/01/23)になってしまいましたが、読書会用レジュメをお届けします。「登場人物」の項については、適宜新潮文庫の『流転の海読本』(堀井憲一郎)を参照しています。 概略熊吾が始めた3つの事業のうち、中華料理店と麻雀荘の実質的な切り盛りをしていた房江の疲労も限界に近づいてきていたある日、熊吾の実妹・タネが、母・ヒサと娘・千佐子とともに「訪ねて」きた。城辺を引き払い、大阪で生活をするという。タネは新しい男と生活を始め、ヒサは精神を病み、やがて行方不明

宮本輝『流転の海』全9部読書会をふりかえる②

こんにちは。 「~ふりかえる①」が途中で力尽きてしまい、引き続きの記事となりました。①は以下から読めますので、よろしければご覧ください。ただし、この記事単独でも完結できているように努めます。 さて、この『流転の海』は、宮本輝さんの半自伝的大河小説です。ご本人(松坂伸仁)、父君(熊吾)、母君(房江)の三人を中心として形成される、まさに「小宇宙」を描いたものです。この「小宇宙」のことを、仏教では「眷属(けんぞく)」と言うそうで、似通った性向を持った者、過去世からの縁(えにし)

宮本輝『流転の海』読書会をふりかえる①

こんにちは。 既に芋仁さんがすばらしい「まとめ」を公開してくださっているので、以下は蛇足でしかありません。しかし、芋仁さんのを読んで、自分でも、と思ってしまったのでお許しください(笑)。 芋仁さんの文は、以下から読めます。ぜひご覧になってみてください。 さて、ぼくは既に数年、ほぼ毎週にわたって「オンライン読書会」を主催してまいりました。今でこそ一般的になったこの言葉ですが、ぼくが使い出した頃には、まだ共感を呼ぶものではなかったようで、聞いた方が「目が点」になってるだろう

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会⑨~第2部『地の星』第3章を読む

こんにちは。 もう当日になってしまったのですが、恒例の『流転の海』シリーズ全巻読書会の第9回を、今夜(9月12日)21時から、Twitterスペースで開きます。このnoteは、そこで利用していただける「レジュメ」としてご用意しています。 ・概略と、 ・「私的」ポイントの抜書き、 に加えて、終了後の追記という構成となっています。なお、第1回から第8回までのレジュメは、以下のURLから閲覧いただけますので、適宜ご参照ください。 なお、今回からアカウント名の表示、@以下を「ひと

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む① 第1章~第3章

こんにちは。6月25日(土)04:04です。いよいよ27日(月)21時から、原則clubhouseで宮本輝さんの大部『流転の海』シリーズ全9部読破に取りかかります。どうぞよろしくお願いいたします。 第1回(27日)は、第1章から第3章までの80ページほどを読み進めたいと思います。その次の第2回(7月4日)は、第4・第5の2章を読んでいただく予定でいます。章によってのページ数に、かなりばらつきがあるようなので。おおよそ80から100ページ程度を1回の読書会の範囲としてまいりた