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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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2023年9月の記事一覧

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第5部『花の回廊』第2章(未完成)

こんにちは。 本日(23/09/18)20:30より行う読書会用のレジュメをお届けいたします。 主な登場人物松坂熊吾・房江・伸仁 本作の中核を成す親子。熊吾が50歳のときに房枝との間に得た初の実子が伸仁であった。熊吾と房江は電気も水道も通らないビルで寝起きしているが、仕事で不在の時を考え、伸仁は熊吾の妹・タネの住む蘭月ビルに預けられている。 田嶋カツ代 房江の働く小料理屋「お染」を営む。房江には住み込みで働かせたいと思っている。 松坂タネ・寺田権次 熊吾の実妹・タネは

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第5部『花の回廊』第1章

こんにちは。 全9部構成の『流転の海』(宮本輝)の読書会は、今回(23/09/04実施)から第5部『花の回廊』に移ります。1回1章、月に2回程度のペースで進めて行く予定です。第5部は全7章なので、12月までかかりそうですね。この様子だと、年明けに第6部突入ということになりそうです。どうぞよろしくお願いいたします。 主な登場人物松坂熊吾・房江・伸仁 この大部の物語の中心を成す一家。熊吾は、昭和22年、齢50にして初めての実子・伸仁を房江との間に授かった。戦前、関西では名の通