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出版屋の社長

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社長の頭のなか。出版のこと。本のこと。日々の仕事のこと。そしてブックダムのこと。普段何を見て何を考えどう動いているのか。なぜ事業をしているのか。日々試行錯誤しながら進みつづける社…
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#出版

【ブックダム社長の携帯書 vol.2】無意識はいつも君に語りかける

こんばんは。お元気でお過ごしでしょうか。 いつも月末になると「早いもので今月も終わりますが・・・」と言っている気がします。 あえて言いますが、早いもので4月も終わりますね。 今回は2回目となる、私がよく鞄にしのばせて時を共にしている携帯書をご紹介。 タイトルは『無意識はいつも君に語りかける』という本で、著者は元・格闘家であり、作家でもあり、前参議院議員と、マルチな分野で活躍され続けている須藤元気さん。 昨日はXでもこの本への思い入れをポストしています。 読者として本の

【携帯書 vol.1】人は考えたとおりの人間になる

普段カバンの中に必ず1冊は本を忍ばせています。 何を忍ばせるのかは、その時々の必要性や気分で変わるのですが、今回は3月にもっとも時間を共にした1冊を紹介します。 人は自分自身の創造主である その1冊は『人は考えたとおりの人間になる』(刊:田畑書店) 原題は「As a Man Thinketh」(1903)。「原因と結果の法則」の邦題でも知られるジェームズ・アレンの世界的ベストセラーを完訳したものです。 ※なんと世界では聖書の次に読まれているらしい ジャンルとしてはいわゆ

【1年経過報告】「本」が必要とされ続ける未来をつくるという夢

2023年4月1日。 April Dreamという企画でプレスリリースを配信しました。 あれからちょうど約1年が経とうとしています。 海の見える場所から、今感じていることを綴ります。 力なき夢は悪 ブックダムは創業から5期目を迎えましたが、この1年も試行錯誤の連続でした。 大きな転機として、昨年から新たに出版事業をスタートしました。 Aさん:「(斜陽産業といわれている出版業界で)このご時世になぜ?」(苦笑) 菊池:「(斜陽産業と捉えたことも言ったこともないですし)やりた

一点の曇りもなく生きる

2月にもっとも自分以外の人に投げかけたかもしれない言葉はこちら。 「一点の曇りもない本を」 ブックダムの仲間には「何度言えば気が済むんだよ!」と内心思われているかもしれません(笑) 出版に携わっている以上、ずっと追求しつづけたい概念。 そして私の目指す在り方でもあり、生き方でもあります。 意識できているもの。意識できていないもの。 何事においても、それぞれありますが、ほんの少しでも、どこかに曇りや濁りは混ざってしまいがちです。たいてい私もそうです。 それでも、本当に

街の明かりを眺めて思うこと

夜。電車に揺られ車窓から街を眺める。 一戸建て。マンション。アパート。 たくさんの明かりが灯っている。 あの家に、あの部屋に、どんな人が暮らしているんだろう。 いま何をしているんだろう。 誰とどんな話をしているんだろう。 どんな気持ちでいるんだろう。 笑っているの?泣いているの? よく想像をめぐらしてしまう。 多くの人がより良い自分に出会いたいと願っている。 より良い明日を祈っている。 ひとり一人の繰り返されていく日常の中で、本という存在が必要とされるのであれば嬉しい

いつかの自分に奮い立たされる日もある

年が明けて、早いもので1か月が経ちましたね。 今日、この1か月を振り返っていると、年末年始に自分が書き留めていたノートに目が留まりました。 人も自然も宇宙も、まったく同じかたちにとどまることなく、刻一刻と変化していますので、「過去」と「現在」の私も違うのは前提のうえで。 ただ、1か月前のソレは現在の私から見ても、立ち戻る場所と思えました。 どんなメモであったのか部分部分を抜粋して文章にしても、何かに囚われてしまうので、無修正でまるごと1ページ公開。 生々しく隠すこともなく

【御礼】2023年ありがとうございました

1年は振り返ってみるとあっという間です。 まだ人生を終えたことがないので説得力ありませんが、きっと一生も振り返ればあっという間なんでしょうね。 2023年はあなたにとってどんな1年だったでしょうか? 年末年始の空気感に思うこと 18歳で独り暮らしを始めてから、結婚もして家庭を持ち、早いもので20年が経ちました。その20年のうち、おそらく17~8年は年末年始をひとりで過ごしています。 この時期、外に出てみては、その独特の空気感を意識的に肌で感じて、道行く人の表情や会話、至

読者の未来をめくる日々 P.19

言葉を通して読者にプラスのエネルギーを届ける側でありながら、 言葉によって奮い立たされ、また一歩前に踏み出すエネルギーをもらう瞬間は多い。 先日Xでこんなポストをしました。見城徹氏の言葉は、表紙を開いてすぐにデカデカとあります。 何を求めているのか。何を実現したいのか。何を課題と感じているのか。そしてそれはなぜなのか。大切にしている言葉にその人の状態が映し出されますが、今のわたしは"熱狂"の中に身を置いておきたいようです。 そしてもうひとつ。他の言葉と比べて大きく記して

【#3.日本×アメリカをつなぐ取材】『踏み出す一歩』ができるまで

『踏み出す一歩 そして僕は夢を追いかけた』が発売になり、早いもので1か月が経ちました。 わたしたちの定めるゴールまではまだまだ道半ばですが、読者の方からたくさんの励みになる声をいただいています。 今回はこの本ができるまでのストーリーを綴る第3回目。 ブックダムで発刊することが決まり、いよいよ製作が開始されたのは今年の2月24日のことでした。 日本は朝。アメリカは夜。 当然のことながら日本と倉野さんのいるアメリカとの間には距離と時間の壁があります。 オンラインでの取材と打

読者の未来をめくる日々 vol.12

どれほど自分たちが「良い!」と思っている本だとしても、読者に認知されて手にとっていただかないことには、商業的観点で自己満足に終わってしまう。 であるからして、出版社は「手にとっていただくきっかけ」を作りつづける必要があります。その手段は無数にあるように思えて、押さえておくツボはそれほど多くはありません。 パブリシティの効果 出版界隈でもよく使われる「パブリシティ」とは、一般的に「メディアでの露出・掲載」を指します。広告とひと括りにされがちではありますが、あくまでメディアが

読者の未来をめくる日々 vol.11

9月11日。 この日を迎えると2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件を思い出す人も多いのではないでしょうか。 12年前のあのとき。ビルが崩落していく模様がリアルタイムで流れるテレビの前で、父と一緒に釘づけになっていました。でも正直、何が起こっているのか、それがどのような意味を持つのか、理解できていなかったと思います。 あれから12年。歳を重ね、それなりに経験を重ねてきたことで、当時より年々と事の重大さが認識できていくような感覚があります。 とはいえ、それは無責任な「想像

読者の未来をめくる日々 vol.9

9月9日はブックダム1作目『踏み出す1歩』の原稿チェック。 そして出版をプロデュースしている曽我浩行さんとのマーケティング会議。 土曜日なので息子との時間も確保しながら、読者の未来をめくるための歩みを止めないように。 毎夏クリスマスツリーを完売させるECビジネスの鬼 日本で唯一のクリスマスツリー専門ブランド 「Alsace®」 楽天ではクリスマスツリー部門で6年連続売上No.1に輝いており、毎年この時期には初回生産分が完売。 その商品開発者こそ、マーケティング会議のお相手

読者の未来をめくる日々 vol.8

9月8日は新刊のゲラや表紙周りのデザインチェック。 そしてプロデュースしている著者さんとの打ち合わせ。 読者の未来をめくるエネルギーがある本とは。 この日も意識的にその問いに向き合う1日でした。 妥協できない ブックダムの1作目『踏み出す一歩』の製作が佳境に。 今回の編集作業は編集者と私の二人三脚。(原稿チェックにはブックダムメンバーの目もダブル、トリプルで行き届かせています) しかしながら、何度目を行き届かせても赤字が発生する・・・ 原稿執筆や校正作業は、じきにAI

読者の未来をめくる日々 vol.7

9月7日はコミュニケーション量が多かった1日。 事業は人と人が会って、ともに何かを創り上げることで成長していくもの。 それぞれの時間を、種を蒔くように。 午前はブックダムメンバーと ・ホームページの更新に関する打ち合わせ ・書店営業とプロデュース業務に関する打ち合わせ ∟ひとつひとつ前進、改良 午後は異業種の方たちと ・AIを活用したフォームマーケの企業様と双方の事業、サービス情報の交換 ∟マーケティング手法や効果、トレンドなどを知識・情報としてインプット ・想いを共