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一読の夢~短編小説集~

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ジャンル問わず、全短編をまとめたものです。 更新は不定期。小説を読みたい方はぜひ読んでみてください。
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#ファンタジー

青い街

 地面の下には水が埋まっていて、その底には街がある。  水底の街は青く輝いていて、そこに…

95

聖者の揺り籠(前編)

 エリス・如月は殺すな。生け捕りにしろ。  教官は命令の最後にそう付け加えた。それを聞い…

水瀬 文祐
3か月前
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蜃気楼の街

 男は旅人だった。旅の目的がなんだったのか忘れるぐらい、彼は旅をした。もはや旅をすること…

水瀬 文祐
3か月前
91

眠る街と羊と牧羊犬

 治癒者(ヒーラー)なんて必要ないから!  茜は上等なカシミアのスーツを着た、一見セール…

水瀬 文祐
4か月前
117

 地面にくっきりと刻まれた二本の線が少年、ユールの目の前から、ずっと彼方へと伸びているよ…

水瀬 文祐
4か月前
119

箱庭の天使たち

 世界が滅ぶんだ。今日このときを以て。  パズルのピースが剥がれていくように、街が、地面…

水瀬 文祐
4か月前
125

碧天の巫女

 右手を床と水平に伸ばし、指先の先一点にまで神経を研ぎ澄まし、行き渡らせる。左足の爪先に重心を置き、右足の爪先で小円を描くように足を払い、ぐるりと回る。このときも腕は伸ばしたまま、指先の微細な動きにまで気を配り、一挙手とて疎かにはしない。  鼓の音、笛の音が神殿の中に響き渡る。奏者の影は壁に大きく浮かび上がり、音を奏でるたびに揺らめいて、中央で踊るチハヤの影は彼女と瓜二つで、仲の良い双子のように離れずともに舞を舞っていた。  鼓の心臓の鼓動を思わせる響き、笛の獣のいななきを思

うつつゆめ(後編)

■前編はこちら 気づくと、うつらうつらしていた自分がいた。夢見るように先ほどまでの出来事…

水瀬 文祐
5か月前
108

うつつゆめ(前編)

■前書きこの「うつつゆめ」は一番最初に公開した小説ですが、PDFファイルで公開したため、閲…

水瀬 文祐
5か月前
111

王者の凱旋

■備忘録的な今日こそは長編を!、と意気込んだのも束の間。 子どもたちの出かけたい攻勢に、…

水瀬 文祐
5か月前
81

ドラゴン・サーカス(後編)

■前・中編はこちらのリンクからどうぞ■以下(後編)本編です エドゥアルトの申し出に、テッ…

水瀬 文祐
5か月前
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