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■前回までのお話はこちら■本編 そのホールは古びていた。あちこちの壁に雨だれが見られたし…
■前回のお話はこちら■本編 牧場の中は寂れていた。日曜日の、しかもこんなにも天気のいい昼…
■前編はこちらから■後編 母が死んだとき、世界はまだ混沌に包まれてはいなかった。 葬儀…
エリス・如月は殺すな。生け捕りにしろ。 教官は命令の最後にそう付け加えた。それを聞い…
男は旅人だった。旅の目的がなんだったのか忘れるぐらい、彼は旅をした。もはや旅をすること…
緑のフェンスをよじ登り、くるりと反対側に回ると飛び降りた。 こんなことならスカートじ…
まず驚いたのが、我が家のドアチャイムが鳴ったということだ。思わずぜい肉だらけの体を揺すって扉の方を見てしまった。 そのときわたしは廉価なメーカーのカップ焼きそばを啜っているところで、部屋着のグレーの上下スウェット姿の上、仕事終わりなので当然ノーメイクだった。一見すると仏像が鎮座して焼きそばを食べているように見えなくもない、と我ながら笑ったこともある。 誰だ、と一呼吸置いて考えて、もう一度焼きそばを啜った。 某放送局の集金、は撃退しきれず、先日支払う契約をさせられてしま
■まえがき通常の更新は本日はお休みさせていただきます。 なにぶんばたばたとしてしまってい…
■あらすじ小説家志望の男と同棲する翠。しかし現実を直視しようとしない男に愛想がつき、自分…
■通常の更新はお休みです昨日から風邪をひいてしまい、発熱のため小説を考えることができま…
砂塵の向こうに霞む街が見える。 男は立ち止まっているとずぶずぶとブーツが沈んでいく流…
ナルミは街の失せ物管理事務所で働いている。 週四日勤務。時間は八時から十六時まで。土…
わたしが生まれたのは、小雪が舞い散り始めた、明け方のことでした。 生まれた時、母は一…
■note10周年を記念した、特別小説を「10」という数字、それから「note」という言葉をキーワードに、10周年を記念した小説を書きました。 ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思っておりますので、いいな、と思った方はマガジン追加やシェアなど、拡散にご協力いただければ幸いです。 私はまだまだ初めて日も浅い若輩者ですが、10周年を祝いたい気持ちはベテランの方々と同じですので、公式の方からイベントやアクションがあるのを待つだけでなく、noterが持ち上げるように10周年を祝えた