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そらの下歩いた記録-2024/06/25

 こんばんは、秋本そらです。
 今日は、書きたいことがたくさんあるんです! なので、お酒を飲んでほろ酔い状態ではありますがこうして筆を執っています。
 ちなみに私は結構お酒が好きで、よく飲むんです。特にウイスキーが好きですが、ビールも日本酒もワインもチューハイも、大体はおいしくいける口です。ちょっと意外に思われそうですが。

 さて。昨夜の記事の続きからにはなってしまうのですが。
 私は、夜行バスに乗って旅をしに来ました。その、夜行バスの話からさせてください。

 私は、チケットを取る際に「窓際希望」を出していました。窓の外の光景を見るのが好きだからです。そして、私の希望は無事に通って窓際の席を振られました。
 やった、と思って自分の座席に向かうと。
 ……私の座席に、別の人が座っていました。

 え、って思うじゃないですか。私は思いました。
 一時的に、窓際に人が座らないかもと思って座っていたとか、単純に間違えてしまったとか、そういった要因も考えたのですが……その方は動く気配なし。お隣さんと揉めるのも気分が悪いので、そのまま通路側の席に着きました。
 そして、バスは定刻通りに出発。車内アナウンスが流れます。
『――車内には、温度管理と遮光のためにカーテンを引かせていただいております。カーテンを開けないようお願いいたします』
 そう、はなから車外の様子は見ることができなかったのです!
 よく考えてみれば当たり前の話で、夜行バスで外の景色を見ようなんて考える人の方がまあ稀でしょう。私はすぐに気持ちを切り替え、カーテンの隙間から差し込む光が動いていくのを眺めていました。

 バスは高速道路に乗り、目的地へと向かいます。が……。
 これもよくよく考えれば分かった話かもしれませんが、私は、約八時間乗り続けたこの夜行バスの中で、恐らく二時間も寝れていません。
 家族の運転する車で帰省するときも、私はずっと眠れずに車の外を眺めているような人なので、夜行バスで眠れるわけがなかったのです。暗い車内ではスマホをいじることもできず、ずっと大好きなアンジェラ・アキの音楽を初期のものから順番にイヤホンで流し、それを聞きながら、カーテンの隙間から外を見ようとしたり、目が慣れてきたときには思いついたことをメモ書きとして残してみたり(当然汚い字になったので後に清書しました)、目を閉じるだけ閉じてみたりしていました。夜行バスのターミナルに向かう電車内(昨日のnoteを書いている最中)はあんなに眠たかったのに。あくびもいっぱい出るのに。どうにも、眠れないのです。
 そんな私が、休憩時間にずっと車内にいるわけもなく。約二時間おきに休憩があったのですが、私は全ての休憩で、お手洗いに行きたいわけでもないのにバスを降り、外の空気を吸い込んではパーキングエリアの写真を撮って、のんびりと過ごしました。
 一方、私の窓際の席に勝手に座った方は、バスが高速道路に乗る前、というよりはバス内が消灯する前にはもうすでに爆睡していました。一度起きはしたものの、バスからは降りず再び爆睡。
 結果的には、私が通路側の席でよかった気がするので、むしろ窓際に座った方に感謝……はできませんが! 当然人の席に無断で座るなんてことはあってはいけないのですが、まあ、結果オーライだったのかな、と怒る気にもならないのでした。

 そんなこんなで、定刻通り、バスは6:45に目的地に到着しました。
 私は移動の際にいらない大きな荷物を駅ロッカーに預けて、さっそく街へと散歩に繰り出しました。

 ――そう。散歩にです。

 だって、この旅の目的は「この街がどんな場所なのかを知ること」です。
 私は小説を書くことが趣味なのですが、物語の舞台となる場所がこの地だと思ったから、実際にこの目で見たいと思ったから、旅をしているのです。
 それに、朝の七時台に空いているお店などごくわずか。出来ることといえば、街を歩くことくらいなのでした。
 というわけで、八時過ぎまで私は街を歩き回りました。
 神社やお寺の多いところで、通勤途中に手を合わせていく人が多かったように思います。
 八時過ぎに、喫茶店で朝食を取りつつ昨夜のバス内でのメモを清書。さらに街を見て回って感じたことも書き加えていたら、時刻は九時を過ぎました。

 この街には、とても高いビルがあって、そこから街の景色を眺めることができます。一種の観光名所です。
 私はそこへ向かい、入場料を払って、朝でひとけも少ないその場所へと行きました。
 エレベーターで展望台までのぼるのですが、致命的なことに、私は閉所恐怖症。しかも、朝なのでエレベーター内は一人きり。怖さのあまり、エレベーターの案内をしてくださったスタッフさんの言葉に反応を返せず、外国人観光客だと勘違いされました。日本人です、ごめんなさい。
 幾分かびくびくしながらも展望台へ。
 天気は決していいとは言えませんでしたが、とてもいい眺めでした。
 この街を舞台に物語を書くんだ、と。わくわくしました。
 ただ……困ったことに、私は軽度の高所恐怖症でもありまして。
 足元がガラス、さらに手すりもない、という部分があったのですが、そこに立った瞬間から足が震えてしまって。結局、展望台を去った後もしばらく怖さはぬぐい切れませんでした。展望台から景色を眺めるのが好きなのに向いていない。困ったものです。

 さて、展望台をあとにしたのは十時半ごろ。
 ではそのあとはなにをしていたのかというと……十五時ごろまでひたすらに街を歩き回っていました。
 時には電車も使って、地元の方に道を教えていただいたりもして、水筒を落とした方がいたので拾ってお渡ししたりもして。図書館に立ち寄って雑誌の中から「クローズド・クロース」という小説を読んだりして。インスタントカメラをひとつ使い切る勢いで写真を撮って。道中で見つけた美味しそうな揚げたてコロッケによく冷えたキムチ、一口サイズのパイ、さらにはなぜか道端の八百屋さんで売っていた葡萄など、いろいろなものを買いながら、たくさんの道を歩きました。……八百屋さんの葡萄を旅人が買うってどういうことなんでしょうね?

 いやぁ……暑かった!
 たくさん汗をかき、たくさん水を飲みました。
 でもその分、街の雰囲気を摑めた気がします。
 来てよかった。

 さて。
 私の、日ごろの平均歩数は7,000歩~10,000歩くらいです。
 仕事が忙しかったり、職場に行く際にちょうどいいバスがなかったりしたら多くなりますし、逆に仕事が暇だったり、行き帰りにバスに乗れたりする場合は少ないです。休日に至っては家から出ても4,000歩くらいだったりとか。
 では、本日どのくらい歩いたのかといいますと。
 ――約30,000歩でした(こちらが本日のサムネです)。
 仕事のある日の約3~4倍。そりゃあ疲れるわけです。
 だって(私は右足に負荷をかけて歩きがちな人間なのですが)右足が明らかに悲鳴をあげていたので!

 私は16:30には早々にホテルへとチェックインして、夕食やお酒を買い込んで、17時台にはお風呂を済ませ、18時台には髪を乾かし服も洗って乾燥まで済ませ、いま、ご飯を食べつつお酒を嗜みつつnoteの記事を書いているわけです。楽しかったので、早く記録を残したくて。あと、昨夜あまり眠れていないのもあって、今日はもう早く寝たい気分なのです。

 明日も、街を歩き回ります。そして夜は、前々から決めていたお店に行って夕食を食べる予定です。
 とても、楽しみです。

 では、私はこれから、のんびり夕食を、お酒と、今日買った様々なものと、少しの眠気とともに楽しんでから、早めに寝ることにします。

 おやすみなさい。

 秋本そら