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書評講座 Vol. 2

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課題書: 1)『掃除婦のための手引き書』- アメリカ、ルシア・ベルリン著、岸本佐知子訳、講談社、2)『ハムネット』- イギリス、マギー・オファーレル著、小竹由美子訳、新潮社
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2022年4月の記事一覧

アンではなくアグネスとしてー『ハムネット』書評

第二回翻訳者向け書評講座に参加しました。 です・ます調で書いてみたのは、自分の書く文章がいつも似通ってしまうのが気になっていて、ちょっと変わった感じにしてみたいなと思っていたからです。 前回の、講師の豊崎由美さんの「です・ますで書いてみるのもおもしろいですよ」という言葉がずっと頭に残っていて、それでやってみよう!ということになりました。 なので、です・ます調にした以外にも、自分では普段使わないような言葉を入れてみたり、語り掛けるようにしてみたりしました。 もっと砕けた印象にし

「ハムネット」書評

豊崎由美さんを講師にお迎えした書評講座第二回に参加しました。2つの課題図書のうち、こちらは「ハムネット(マギー・オファーレル著、小竹由美子訳、新潮社)」のために書いたものです。もう一冊の「掃除婦のための手引き書」の書評もこちらに載せておきます。 以下、まず、講評後に手直ししたものを載せ、その下に講評前のものといただいたコメントを載せておきます。 講評後バージョン  本書はアン・ハサウェイとその家族についての史実に基づくフィクションである。といっても目鼻口の大きなハリウッ

「掃除婦のための手引き書」 書評 

豊崎由美さんを講師にお迎えした書評講座第二回に参加しました。2つの課題図書のうち、こちらは「掃除婦のための手引き書(ルシア・ベルリン著 岸本佐知子訳 講談社)」のために書いたものです。もう一冊の「ハムネット」の書評もこちらに載せておきます。 以下、まず、講評後に手直ししたものを載せ、その下に講評前のものといただいたコメントを載せておきます。 講評後バージョン  後悔の無い人生を送れる人が果たしてどれだけいるだろう。あの時ああしていたら、ああ言っていれば、言わなければ、行