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生命保険は「貯蓄型」か「掛け捨て」かー。

前回の記事の続きです。

養老保険(変額タイプ)のイメージ

・満了時まで毎月保険料を払い続け、
・満了時までに死亡した場合は、死亡保障金を受け取ることができ、
・満了時まで生存していた場合は、払戻金として〇〇円。(途中で解約した場合には、解約返戻金として〇〇円)
・支払った保険料は投資信託に投資して運用され、その運用実績によって〇〇円が変動。

私が提案をされた内容は、
52年間、毎月105,100円を払い続けて1億円の死亡保障を受けることができ、
満了時(52年後)には、以下の資料の黄色部分の金額を、払戻金として受け取ることができるというもの。(運用利回りによって変動あり)

保険のお姉さん曰く、

「掛け捨て保険と違って、支払った保険料が無駄になることはないですし、運用次第では大きく増える可能性があるんです!保険で安心ですし、貯蓄にもなりますし、資産運用にもなりますよ!」

とのことですが、
本当にそうなのでしょうか!?掛け捨て保険+自分で投資運用
の場合と、比較検討しました。

掛け捨て保険

まず、掛け捨て保険で1億円の死亡保障を受ける場合。
同じ会社さんから「75歳まで掛け捨て保険で1億円の死亡保障を受ける場合」の見積もりもいただいたところ、月額26,000円でした。

ちなみに、ライフネット生命で簡単見積もりをしたところ、
・65歳まで→18,000円/月
・80歳まで→34,160円/月
でした。(満期年齢が異なるため単純比較はできませんが参考までに)

投資運用の結果

養老保険の場合は月額105,100円、掛け捨て保険の場合は月額26,000円でしたので、
105,100円ー26,000円=79,100円
79,100円が余剰資金となり、こちらを自分で投資運用していきます。

運用利回り3%で計算した結果、
52年後には約1億1800万円の資産を築くことが出来ていますね。

比較した結果…

さて。
死亡保障(1億円)・期間(75歳満期)・運用利回り(3%)の条件は同じですが、
・養老保険(変額タイプ)………1億円
・掛け捨て保険+自分で投資運用………1億1800万円
となり、1800万円もの大差で「掛け捨て保険+自分で投資運用」の大勝利でした。

つまり…
52年間かけて1800万円の(無駄な)手数料を保険会社に払っている
ということです。年間約35万円、毎月約28,000円の(無駄な)手数料です。

ちなみに、運用利回りが0%の場合、
養老保険(変額タイプ)では3,999万円ですが、
自分で投資運用では約4935万円(79,100円×12か月×52年)です。
運用利回りが0%≒貯金です。
極論、投資なんてしていなくても、養老保険(変額タイプ)に加入するだけで1000万円(毎月約16,000円)近くの(無駄な)手数料が発生してしまうということです。

まとめ

最後に、保険のお姉さんの言葉を思い出してみましょう。

「掛け捨て保険と違って、支払った保険料が無駄になることはないですし、運用次第では大きく増える可能性があるんです!保険で安心ですし、貯蓄にもなりますし、資産運用にもなりますよ!」


1.支払った保険料が無駄になることはない

違いましたね。
掛け捨て保険よりも大きい金額の手数料がかかっていました。パッと見では返戻金があるからお得に見えてしまいますが、ちゃんと計算してみるとなんてことはないですね。


2.保険で安心

ごもっともです。
しかし、”保険で安心”なのは掛け捨て保険でも同じです。同じ安心であるなら、わざわざ無駄な手数料を払う必要はありません。


3.貯蓄にもなる

これも違います。
貯蓄しているように見えて、無駄な手数料を払っているだけです。


4.資産運用にもなる

確かに資産運用にはなりますが、自分で投資運用した方が良いです。
わざわざ無駄な手数料を払ってまで、保険で資産運用する必要はありません


というわけで、
保険を使って貯蓄したり投資したりしようとすると、無駄な手数料がかかってしまいます。

保険は保険
貯蓄は貯蓄
投資は投資

分けて考えることが大事
ですね。

ちなみに、この記事は完全に「個人向け」の生命保険で考えています。
私が受けた営業は「法人保険」です。
法人保険の場合は、損金計算や会社の資産管理、緊急資金としての活用などのメリットがあるかもしれません
正直、法人保険としてはまだまだ勉強中です。
じっくりゆっくり、自分の頭で考えていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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