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承認欲求③(自己顕示欲)

マズローの欲求5段階説に基づき
分析をしてきましたが、
いよいよ最終回。
今日は「自己顕示欲」について、
わたし流の解釈を交えながら
書き進めていきたく思います。

そもそも「自己顕示欲」とは
何か?
承認欲求の中で、矢印が自分では
なく他者に向いているときに
発動しやすいものです。
周囲から注目を集めたい、
自分をアピールしたいという欲求で、
「自分もっと目立たせること」や
「自分を際立たせること」を指します。

たとえば、
収入に見合わないマンションや車を
購入して自慢するとか、
ブランドものを身に着けて
自慢するとか。
キーワードは「自慢」。
自分の満足のために、あるいは
自分へのご褒美のためにするのではなく、
他人から「すごいね」と
思われることを目的としています。

自己顕示欲が肯定的な意味で
使われることはありません。
一般的には「第三者から見て
度が過ぎる不自然な自己主張」
というニュアンスが含まれています。

自己顕示欲が強くなる原因は様々ですが、
大きく2つに分類されます。
①周囲の環境
②本人の意識

①-1 育ちのなかでの愛情不足
 親や周囲の人々から愛情を受けず、
 欲求や寂しさを抑えた結果、
 それが反動となって自己顕示欲が
 強くなることがあります。
 子供のころから、愛されたり、
 褒められたりするという記憶がなければ、
 「もっと愛されたい」や
 「もっと自分という存在を知ってほしい」
 という思いが強まると見られています。

①ー2 仕事やプライベートが順調でない
 仕事や恋愛が上手くいかないと、
 「自分はこんなはずではない」や
 「もっと認められたい」という思いから
 自己顕示欲が高まります。
 その結果、「会社での自分の評判を
 異常に気にする」や「異性の前で過剰な
 アピールをする」などの行動に出てしまいます。
 それがから回りし、本来の業務に集中できずに
 ケアレスミスが起きることもあったり。
 仕事や恋愛に満足できている人は、
 現状以上のものを得ようと
 躍起になることはありません。

②-1 現実と理想とのギャップがある
 仕事やプライベートにて、
 だれしも「こうありたい」という
 欲求はつきものです。
 この理想が原動力となり目標達成の手段と
 なれば、承認欲求を効率的に利用できていると
 感じられますが、現実の差が大きすぎると
 自己顕示欲が強まります。
 いきなり高い目標を立てると、
 そこにたどり着くまでに疲弊してしまいますね。
 自分に自信がなく、コンプレックスが背景に
 ある人は「自分はこんなもんじゃない」や
 「もっと輝く人生を歩みたい」という不安や野心、
 願望が大きくなり、理想が高くなってしまいがちです。

②-2 自分自身に自信を持てない
 自信のなさというのは
 「自分は会社で優秀な人材だと
 思われていない」や
 「周囲の人々よりも下に見られている」
 といった思いです。
 「もっと評価されたい」や
 「もっと影響力のある人間になりたい」
 という思いが強まり、
 過剰な自己顕示欲となって表れること
 があります。
 これは自分自身に対して劣等感が
 強い人によく見られます。

・・
いかがでしょう?
恥ずかしいお話しですが、
わたしは20代後半のころ、
よく、裸で外を歩いている夢を
みてました(/ω\)

20代前半では会社で、
年上のオジサン社員からは
「女の子ちゃん」と呼ばれ、
ちやほやされていたのですが
年月が経つと、お局とまでは
いかないですがBBA(ババア)
扱いされるようになりました。
注目されなくなった寂しさが
夢に現れていたのかもしれません。

だからといって、
過剰なほどのミニスカや
胸の空いた服を着ている人、
かわいい声を出して注目を
浴びようとしている人を見て、
「あんな風になりたくないな」と、
現実を受け入れ、
年相応のふるまいをしました。
時間をとめることはできない。
若い時間は束の間。
できることを、できる範囲内で。

ありのままの自分、それらを
受け容れることが、生き苦しさが
少しだけ解放されるきっかけと
なりました。
・・
自己顕示欲の強い人から
自慢話を永遠にされたり、
マウンティングされたり
しやすいHSPさんは、
この承認欲求と自己顕示欲の
違いを
しっかりと理解することを
強くおススメします。

 


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