#451 富樫勇樹『「想いをカタチにする」ポジティブ思考』読書アウトプット(CHAPTER 2)

プロバスケットボール選手 富樫勇樹選手の『「想いをカタチにする」ポジティブ思考』を読んだアウトプット。CHAPTER 2です。

CHAPTER 2 プロリーグ、そして海外挑戦での学び

中学時代、僕はバスケ部の顧問だった父親から抜擢され、1年生のころからレギュラーとして試合に出させてもらった。さらにプロになると、今度は幼いころから面識のあるコーチに重用されている。
これまでのバスケ人生では、自分に近しい指導者から通常ではなかなか考えられない待遇を受けるという機会に恵まれてきた。しかし幸いなことに、それを「えこひいき」や「公私混同」と捉えられ、激しい批判を浴びたことはない。
1つだけ言えるのは、そうした機会を与えられたからには、期待を裏切らないプレーをし、周りから認めてもらうために全力を振り絞ってやってきたということだ。
(中略)
誰であっても、人生のなかでは絶好のチャンスに巡り合うときがやってくる。そうなったら、そのチャンスを逃さずに、しっかりとつかみ取ることが大切なのだ。
巡り合えたチャンスを最大限に活かせれば、再び別のチャンスが巡ってくるはずだ。そしたらまたそのチャンスを活かしていけばいい。
このサイクルを上手に回していければ、自分が望んだ状態のなかにいつまでも浸っていられるのだ。僕はそう信じて、いつもバスケに向き合っている。

P062-063
09 チャンスは逃さず活かし続ける

バスケやサッカーのような得点を競う「スコア競技」をしている選手と違い、短距離走や水泳など、時間を競う「タイム競技」をしている選手たちは、栄養補給の管理をかなり綿密に行っているらしい。
(中略)
だが僕は、あまり厳格にならず自分流を貫いている。
コンディショニングの仕方は、本当に人それぞれだとう思う。一般的に言えば、規則正しく生活するのが基本であり、体にいいものを食べて、睡眠をしっかりとるのがアスリートにとっての定石なのだろう。
それは分かっていても、僕の場合、いまのスタイルがしっくりくるので、無理矢理変えようとは思っていない。仮に変えようとすれば、ストレスを感じてしまうかもしれない。そちらのデメリットのほうを気にしてしまうのだ。
遅くまで起きているといっても、リラックスしてテレビを見ているだけで、それは自分にとっては休養と同じものだと捉えている。最初のころは、トレーナーに心配されたが、こうした生活サイクルでも体は十分動いているので、今は特に生活サイクルについてアドバイスされることもなくなった。
(中略)
人それぞれにやり方がある。「これはダメ、あれもダメ」ということになると、どんなに理論は正しくても、場合によってはそれがストレスになってしまう。
僕は無理に、徹底的な節制をしようとは思わない。できる範囲で回線を志す程度だ。
(中略)
これで体を壊したり、結果が出せなくなったりすれば、すべては自分の責任だ。これからもプロとしてプレーしていくなかで、最終的な判断だけは自分でしっかりと下しながら行動していこうと思っている。

P076-077
12 徹底的な節制はしない

前年に秋田ノーザンハピネッツを退団してから、アメリカとイタリアで慌ただしい日々を過ごしてきた。2つの国でチャンスを探ってきたが、移籍先はまだ見つかっていなかった。ただし、焦りは感じていなかった。なぜなら、無駄に過ごしているわけではないという気持ちがあったからだ。
このとき僕は22歳。選手としてはまだ若く、興味が湧いたことすべてに挑戦してきた。若いからこそできることが、世の中にはある。前年にNBAに挑戦し、レジェンズと契約を結べたのも、僕が21歳だったからにほかならない。仮に同じ実力を持っていたとしても、僕が25歳だったらレジェンズでプレーできる可能性は限りなく低かったはずだ。
誰にも、いましかできないことがある。それを見逃さない姿勢が大切だと思う。
こんな考えがあったので、ヨーロッパでの挑戦を決めたときからも不安はまったくなかったし、契約に至らず日本に帰ってきても後悔はなかった。

P095
15 ”いま”だからこそ、やれることがある

富樫選手は、目標に進む過程で、自分の現在地をよくわかっている人だと思いました。
冷静に自分を客観視できる人なのでしょう。
人の意見に耳を傾けつつも、自分流を貫くところは貫く。チャンスを敏感に察知し、そこに注力してそのチャンスをモノにする。
外から何を言われても自分流を貫くことをできる人は少ないでしょう。
体を大きくすることで、さらに成績を上げれると「筋肉つけすぎ」という外野の意見に耳を傾けずに失敗したプロスポーツ選手は少なくないと思います。
自分流でないことにトライしても、しっくりこない部分を感じ取り、自分流を軸にして取捨選択ができる冷静さは素晴らしいと思いました。
私も数少ないチャンスをモノにできるよう、アンテナを高くして、チャンスが来たらそこに全力を注げるようにしたいものです。


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