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スマホが壊れて気づいたこと②

前の記事に書いた通り、スマホが壊れた。

アップルストアのスタッフによれば、修理のための部品を取り寄せるのに7~14日かかり、修理代は1万バーツ(4万円)との事。

この時点では、修理代が金銭的に痛いなというだけの印象だったのだが…。

不便

時間が経つにつれ気が付いた。

不便だ。

電話やメールなどの連絡手段はPCやiPadでも代用できるし、そんなに緊急な連絡も来ない暮らしをしているので他の人との連絡についての不便さは特に感じない。
なんなら、時折ネットの情報を遮断して、ひたすら本を読んでデジタルデトックスすることもある。(とはいえ、日本語の本が手に入りにくいため電子書籍で読むので完全なデジタルデトックスにはならないが…)

ネットがなくても、ある程度は過ごせるようになっているのだが、そんな自分にとってほんの数日であってもスマホがない事が本当に不便だと思うことが起きたのだ。

ここで、前回書いた記事を読み返してほしい。まだ読んでいない方はざっとでいいので読んでほしい。

持ち歩く荷物を減らしたい系ミニマリストである私は、最近では現金すらほぼ持ち歩かない生活をしている。
ここタイでは、支払いの9割はアプリで完結できる。
ほぼキャッシュレスで生活できるのだ。

日常的に使うスーパーやセブンイレブンではクレジットカードと連動させた支払い用アプリ
市場など少額の支払は、銀行系アプリでQRコードを読み込んで支払う。
どうしても現金が必要になったら、銀行のアプリで現金を引き出す。

すべてアプリなのである。

つまりiPhoneが使えなくなるというのは、これらのアプリがすべて使えなくなるというだ。
もちろん、買い替えるなり、家にある古い携帯にこれらのアプリを入れれば解決ではと思うかもしれないが、実はそこが問題なのである。

セキュリティ≠面倒

これらのアプリは、お金を扱うアプリであるため当然セキュリティがきちんとしている。アプリを別の機種に移動させるのは容易ではない。認証などそれなりに面倒な手順がいくつも待ち構えている。

銀行系は銀行に行って、携帯を変更したいと伝え、パスポートを見せ、新しい機種の個体を登録するなど長い時間待たされ、ようやく移行手続きが完了する。
支払い用アプリはサイトの指示に沿って、顔のアップ、パスポートの写真、パスポートを持った自分をセルフィーで撮影したものを送り、それが承認されるのに数日かかる。

面倒だ。

もちろん不正利用が起こりにくいという安心感はある。

だが、面倒だ。

しかも、iPhoneが直った時にはまたこの手順を踏んで戻さなければならないのだ。

日常の生活に不可欠になってしまったアプリたち、これらが使えないのはとにかく不便で、それを再度使うためにも多くの時間と労力を費やさなければならない。

街の修理屋さんへ

普段から現金を持ち歩かない生活をしていたため、手持ちの現金が40バーツ(160円)しかない。
銀行にお金はあるのに、現金もキャッシュレス決済もできない極貧生活になってしまったのだ。
さすがに、このまま黙って部品が届くのを待って生活していくことは困難。

タイには、正規ではない個人の携帯修理屋さんがたくさんいる。
タイ人は手先が器用なのだ。
少し大きめなスーパーでも10件ほど、ちょっとしたモールに行けば100件近くこのような修理屋さんを見つけることができる。
結局、個人の修理屋さんに相談に行った結果、たぶん2日で直せるよ、修理代は5000バーツかかるけどね、と。
正規ではないが、Appleの半額だ。
修理代が安いのもうれしいが、今は値段よりも修理日数重視だ。
その言葉を信じてスマホを預ける。

結果、きちんと修理されたiPhoneが2日後には手元に戻ってきた。

めでたしめでたしではあるのだが、自分はスマホ依存ではないと思っているので、スマホが故障しても何とかなると考えていた自分の考えの甘さを戒めるためにこの記事を書いた。
スマホも現金もない状態で過ごしたこの数日を忘れてはいけないと。

キャッシュレスの時代だけど、みんなもある程度の現金は持っておこうね。

今回お世話になった近くのモールに入っている修理屋さん

※個人の修理屋さんはあちこちにあるし、都心部(有名なMBKなど)なら英語が通じる修理屋さんもある。しかし、当然正規ではないため、また高価なスマホを本当に安心して複数日預けられるのかも含めて自己責任になるので、決して推奨しているわけではないことは了解いただきたい。

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