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自分の会社の好きなとこ

私はX(旧Twiiter)で『幸せな会社を創る』って言葉を掲げている。それはカッコをつけてる訳ではなく、ちょっとした理由がある。

日曜日の夜になると訪れる「もう一日休みが欲しい」ってなる。長期連休の終わりが近づくにつれて沸きあがる「ああぁっっっぅ、終わる」って、この世が終わるかの叫び。

そう。会社が幸せな場所になってないのだ。

休憩含めて毎日9時間。残業や通勤をプラスすると一日12時間も会社のことをしているのに。

なのに、なのにだ。

ワクワクする場所と言えば、私の場合は大好きなラーメン屋。朝昼晩と味を変えて好きなだけ食べれたら、と思うとテンションが爆上がる。捨てがたいと言えば大きな本屋さん。お店の真ん中にベッドを置いて二泊三日の読み放題とか出来たら、と考えるだけで脳が溶ける。

会社にもなって欲しい。
テンションが爆上がる。脳が溶ける。そんな場所になって欲しい。

私は15年前に『慢性血栓塞栓性肺高血圧症』という病気になった。なかなかレアで国の指定難病にもなっている病気だ。

病名がわかった時に先生に言われた。
「珍しい病気だね~」
なんか楽しいものを見つけたような満面の笑顔で先生が話す。

「あっ、えっーそうなんですか?」
あまりの笑顔に「ただの風邪ですね」って言われると思った。

「50万人に一人くらいの病気ですね」

「えっ?そんなにレアなんですか?」

どうせなら家の庭から埋蔵金が見つかるとか、道路の拡張に家が引っかかってスーパー御殿を手に入れられるとか、そういうレアが良かったと家族で話をしてたのを覚えている。

そんなレアな病気になって変わった価値観が私にはある。

人って簡単に死ねるなぁ、である。

なんせ、同じ病棟の人が何人もいなくなっていく。心臓血管外科ってヤバそうな病棟だっだので、昨日まで元気な人が急にいなくなるのだ。

そんなのを間近で見ていたら、ザ・会社人間、働きマン、スーパー社畜だった私でもさすがに気づいた。

自分の人生が大事。仕事も会社もぜんぶ人生を豊かにするためにあるって。

まずは今の会社をそんな場所にできるといいなって。

自分の会社の好きなとこ


私は社歴が長い。だから会社の昔の姿を知っている。そんな私が会社の好きなとこを書くとどうなるか?…ダメな男を「これでも昔に比べれば優しくなったんだよ」みたいなところが多くなる気がする。

一つ目は、『年齢に関係なく仕事ができる』とこが好きだ。


今でも年功序列だって言う人は社内にいるだろう。でも、生きた化石、絶滅危惧種だと取材されるレベルだった昔に比べればかなり進化した…はず。処遇や抜擢なんかも年齢の要素もアメリカンのように薄まってきてる。

社内の中にプロジェクトが何個か立ち上がってるのも、佳き。そこに若い人が参加して、役職関係なく活躍しているのは、さらに佳き。

オッサンの私が言うのもアレだけど、オッサンにはオッサンの、年寄りには年寄りの良いところがある。

でも若さにはオッサンに無い「知らない」という特権がある。この「知らない」から生み出される勢い。これが、これからの会社には大切なことだと思ってる。

二つめは、『やることやっていればやりたいことができる』とこが好きだ。


あくまでも『やることやっていれば…』だ。でも『やることやっていれば…』というのは実は難しい。

任されていること、依頼されていること、期待されていること、役割としてやるべきこと、将来に向けてやった方がいいこと。

そう、やることってメチャクチャ多い。でも、こういうのをキチッとやってれば、チャンスは巡ってくる会社だと思ってる。

三つ目は『社長や役員にも言いたいことが言える』とこが好きだ。


会社のトップと意見を交わせるのって嬉しい。これは私の社歴が長いこともあるけど、聴くって姿勢がそもそも役員にあるのが大きい。

中には自分の意見をマシンガンのように捲し立てる人もいる。でも多くの人は、まず聴いてくれる。

意見を聴いてくれるとどうなるか?

人って…話を聴いてくれる人に話をする動物。だから、自然とそういう人に相談するようになるし、「内緒ですけど~」とかみたいな話もするようになる。

だから話を聴くってやっぱり大事。トップのそういう姿勢を社内の中にもっともっと広げたいと思う。

四つ目は『新しいことや面白ことをやろうとしてる』とこが好きだ


やってるぜぇ、って自信を持って言えないのが寂しいけど…やろうとしてることは間違いない。

ここも昔は全然ダメだった。

「言われたことだけやってればいい!余分なことなどするな!」

いま思うと最悪な環境だった気がする。

令和になって会社も変わった…はず。言われたことだけやってちゃダメだって会社自身も気がついた…はず。

働き方にしてもデジタル化にしてもSDGsなんかにしても、新しいこと楽しいことをしようとしてるのが伝わってきている。

そして最後の五つ目は『まだまだ伸びしろがあるところ』が好きだ。


年齢に関係なく仕事ができて…
やることやっていればやりたいことができて…
社長や役員にも言いたいことが言えて…
新しいことや面白ことをやろうとしてる…

そんな状況なので会社には伸びしろしか感じない。

もうこれ以上良くすることが出来ない…この状況って普通に考えて地獄。それに引き換え、伸びしろしかないこの状況は幸せ以外の何ものでもない。

お客さまのために、従業員のために。

大事な友人に「ウチの会社すっごくいいから、あなたも一緒に働こうよ!」って言えるような、幸せな会社を創って行きたいと思う。


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