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今が1番幸せなのかもしれないと思ったこと。

今現在、僕は全く売れていない。月収の90%はアルバイトで稼ぎ、吉本からの給料は小遣い程度である。
ただ、不幸せか?と聞かれたらそんな事はない。もちろん売れなくてもいいとかそんな事はなくてそれはそれはもうめちゃくちゃ死ぬほど売れたいし努力はしてるんだけれど、毎日それなりに幸せに生きてはいる。
幸せというよりも、もっと不幸を経験しまくってきたからそう感じてるだけかも知れないけど、そこまで大きいストレスを抱える事なく日々を過ごせているし、楽しい事もたくさんある。
バイトも数年前までやっていたコンビニの夜勤と比べたら今の方がやり甲斐も給料も良い。お笑いも一時と比べたら多少仕事はある。ネタ合わせもネタを作る大変さはあるけど、不仲とかでもないし無駄なストレスはない。
もしこの先運良くお笑いで結果が出ていって、売れていくことができたとする。多分その売れていく過程は達成感と充実感を存分に味わうことができてとても幸せだと思う。
お金も今よりもたくさん稼げて、今まで買えなかった物が買えて、食べれなかったものが食べれてそれも幸せに感じるだろう。
でも人間が何事にも慣れる生き物だということも知ってしまっている。きっと売れてある程度経ったら仕事がたくさん貰えることも当たり前になり、お金がたくさんあることも当たり前になる。そこに何も喜びを感じなくなると思う。そうなってくるとその時の自分の地位や収入を守らないといけないだけの日々がスタートする。そうなった時に楽しい事は何もないけど、守らないといけないものだけ沢山ある、非常に苦しい状態が完成してしまう気がする。
きっとテレビとかに出だしたら嫌な大人にもたくさん出会うだろうし、色んな人とコミュニケーションを取らないといけなかったりそんなストレスも生まれてくると思う。
そうなった時に漫才を極めておくというのは我が身を助けると思う。吉本の良いところは売れたら劇場を回ってお金を稼げるというところ。数年テレビに出まくって知名度をつけて、劇場で漫才をして稼ぐ。別にそれが理想というわけではなく、もちろんずっとテレビに出たり色んな仕事をしたいけど、そんな未来もありなのかもしれない。
いま売れている人達も幸せか?と聞かれたら皆んなが幸せとは言わないだろう。もしかしたら外で毎日ネタ合わせをしている僕の方が毎日幸せと思って生きているかもしれない。
そう思うと今の自分の人生も捨てたもんじゃないし、毎日楽しまないと損な気がしてくる。お金が無いから、たまに服を買うのが嬉しいし、仕事がないから寄席が一つ追加になるだけで嬉しい。
一つ一つ幸せを感じながら、とりあえず売れ切って、そのあとどう感じるのか味わってみたい。

バイトのボーナスが入ってウキウキの夜でした。

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