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子供達に伝えたい事。

前回の記事で、子供達の前でお笑い芸人という職業について講義をする仕事をしに行くということを書いた。そしてこれを書いている今現在、その仕事はもうすでに終了した。子供達がとても元気で、大人の方も良い方ばかりでとても楽しく話をさせて頂いた。
前回の記事では僕の経歴と、売れない芸人のしんどさ、それでも夢だから頑張れるみたいな事を書いたが、改めてそれ以外にも子供に何か伝えたい事はあるか?と、33歳の大人として考えてみた。

まずは勉強について。勉強は人それぞれ生まれ持った才能で出来る出来ないがあるからそれは別に良い。学んでおくべきは授業だと、人の話をしっかり聞いて理解しようとする姿勢。人の話をちゃんと聞けないやつは大人になっても仕事でミスをする。ある程度の集中力と、大切なところを聞き逃さないメリハリは学んでおくべき。
あとは学校のテスト。テストの点数はこれもある程度才能なのでそこは良い。大切なのは目標に向かって何を努力すべきかを自分で考えて、行動に移すという過程を練習しておく事。テストまであと1週間、ならばその1週間をどう過ごせば最も良い結果に結びつくのか?それを自分で考えて行動に移すという経験。それはとても良い経験だ。お笑いでもずっとそれの繰り返し、売れるにはどうするか?じゃあM-1で勝たないといけない。その為にはどうするべきか?逆算して自分でスケジュールを立てて目標に向かって努力をしていく。他のどんな仕事でもこれは変わらないと思う。その為に、テストに向かって取り組む事は重要だと思う。
友達や、コミュニケーションについてはどうか?もちろん、大人になって非常に非常に重要になってくる、コミュニケーション能力。もはやこれがあれば他は何も要らないと言ってもいいくらい武器になる。でもコミュニケーション能力が低かったり、人と話すのが苦手な人でもそこまで悲観する事はない。初めは色々失敗するけど、30歳くらいになればなんとなく人と喋れるようになってくるし、人からどう思われようと気にならなくなってくる。その気になれば人とあまり接さずに生きていく道もたくさんあるだろうし、大人になって急に人と話すのが好きになる人もいる。大人になったらいくらでもやりようがある。
挨拶と時間を守る事は大事。基本中の基本にして、結局これが大切。僕は吉本に入ってこれを叩き込まれて本当に良かった。元々は遅刻寝坊しまくり人間で、人見知りで挨拶の声も小さい人間だった。でもNSCで軍隊くらい徹底的に挨拶を叩き込まれて、芸人という縦社会に放り込まれて少しずつ身についた。寝坊や遅刻に関しては、30歳くらいから急に全くしなくなった。夜勤をしていた夜型の生活が無くなったからだと思うが、人って変わるんだなと思った。
人って変わるんだなと思ったのは他にも色々あって、僕はここ3年くらいで劇的に人生が変わっている。10年吸っていたタバコをやめ、ほぼ毎日飲んでいたお酒は週末だけになり、毎週やっていたギャンブルも辞め、コンビニの夜勤も辞め早寝早起きの生活、10キロ痩せて、結婚して、トリオだったのがコンビになって、よしもと漫才劇場のメンバーになった。5年前の自分に言ったら何も信じないだろうっていうレベルで3〜5年あれば人って変わる。皆さんも3〜5年前を思い浮かべたら、色々と変わった事はあると思う。だから僕が思うのは、いま苦しくても、ちょっと耐えたら意外と、3年後は何もかも変わっているかもしれないという事。4年前は僕も結構ストレスで白髪が多かったりしたけど、今は全くない。真面目に真摯に謙虚に頑張って生きていたら、何か良い方向に進んでいくと信じている。
あと子供に伝えたい事は、大人になれば全てが自己責任だけど、何をやっても自由だという事。誰に何を言われようと、犯罪じゃなければ何をやっても良い。自分が後悔しないように、自分のやりたいように生きればいい。人生を良くするのも悪くするのもぜんぶ自分。自己責任。仕事が嫌なら辞めればいいし、辞める勇気がなければ文句言わずに働くしかない。人の下につきたくなければ起業すれば良いし、夢があるなら追いかければいい。僕も毎日バイトで嫌になる時もあるけど、そもそも自分の意思で芸人になってこうなっているから頑張れる。誰かにやらさせているわけではない。大人は全て自己責任なのだ。
さて、今日はネタ合わせ場所に1時間早く来てこの文章を書いていました。今から夢を掴む為にネタ考えます。

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