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誰が売れるかわからない。

この前後輩と話していてなったこの話。僕らの中では当たり前のことすぎて改めて言うようなことでも無いのだけれど、芸人でない人からしたら新鮮な話なのかもしれないと思い書いてみています。
僕は今芸歴11年目。その時話していた後輩は芸歴7年目の後輩。たぶんこの誰が売れるかわからないという感覚は、芸歴5年目以降くらいからはみんなが実感すること。まだ1〜2年目の芸人はピンと来ていないはず。
僕らはNSCからスタートしてたくさんの同期と切磋琢磨してきた。同期だけでなく近い期の先輩や後輩もそう。その中でその時期によって色んな人に抜かれたり、また抜き返したりがある。よっぽど優秀な人はずっとその中で先頭を走り切る(僕らの同期で言うゆりやん)けど、そうでない人は山あり谷ありやっていくことになる。
その中で言い方は悪いが「まさかあいつに自分が負けるなんて」を多くの人が経験する。NSCの頃や1〜2年目の頃の結果を見て何となくそれが全てのような気になるが全くそんなことはなく、数年でその順位は目まぐるしく入れ替わる。解散する人もいれば新しくコンビを組んで飛躍する人、同じコンビのまま覚醒する人、ピンになって覚醒する人など様々。
そして何を隠そう僕は自分で言うのも何だがNSCの頃から2〜3年目まではそこそこ優秀だったので、その後みんなから抜かされまくってきた。今はもう全てを理解しているので、抜かされたと言うか実力や努力が劣っている、現時点では結果がその人よりも出ていない。と冷静に捉えているし、ここから誰が売れてもおかしくないしその分自分が売れてもおかしくないと思っている。
お笑いは正解が無いので本当に難しいしわからない。努力していればみんなチャンスがある。努力に関しても基準がないしやり方は人それぞれ。何が起こるかわからない。自分が日々やっていることもそれが正しいかどうかはわからない。でも立ち止まっていても仕方ないので日々とにかく何かしらを生み出そうと励んでいる。
なんか取り止めのない文章になってしまいましたが、とにかく誰が売れるかわからんし誰のことも見下さず謙虚に低姿勢に努力していこうと、11年目と7年目の芸人が語り合った日があったということです。
黙って努力して結果を出して数年後、「まさかアイツに負けるなんて、、」と僕も誰かに思われるようになるんだと、心の中では燃えています。3年前の今頃はトリオを解散してゼロになった頃でした。そう思ったらまだまだここからですね。

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