子供の頃の将来の夢。
いまテレビでプロ野球中継を観ている。野球をプレーしている選手たちはみんなカッコいい。
僕も小学校3年から6年まで少年野球をやっていた。その影響で、小学校の卒業アルバムに書いた将来の夢は確か「プロ野球選手」。でもその時子供ながらにプロ野球選手になるのは難しいと分かっていた気がする。でも他に書くこともないからプロ野球選手と書いた。
その時は他に自分がなりたいものとか、やりたいことはよく分かっていなかった。強いて言えば父親がサラリーマンだと聞かされていたから、サラリーマンが何かよくわかっていなかったけど自分もサラリーマンになるものだと思っていた。
小学生の頃はお笑い芸人になりたいとは時に思っていなかった。バラエティ番組はめちゃくちゃ観ていたからテレビに出ている人への憧れはすごくあった。この人たちはこんなにも楽しそうな事をしてお金をもらっているらしい。羨ましい。という感覚で観ていた。
中学生にもなるとスポーツ選手にはなれないと完全にわかってくる。そこまで真剣に将来のことを考えずに、やっぱりサラリーマンになるんだろうなと思いながら生きていた気がする。
高校生なると一気に将来の夢などに現実味が増してくる。それと同時にお笑いや深夜番組に一気にハマり出した。お笑い芸人がカッコいいし面白いし、自分の憧れとなっていった。でもお笑い芸人として活躍している人はほんの一握りで厳しい世界だと言う話もよく聞いた。だから芸人になりたい気持ちは50%くらいだった。
小学校の頃はサッカーと野球を両方やっていて中学と高校はサッカー部に入った。ずっとスポーツをやって来たのでスポーツ関係の仕事に就くことも考えた。でも同じ学校の部活の中ですら自分よりも運動神経の良い人が何人もいるのに、自分の得意なことはスポーツではないのかもしれない。そう考えた。
そのあとやっぱり自分はテレビが好きなので、テレビ関係の仕事も考えた。同時に、大学受験の時期が来たので予備校に通わせてもらってめちゃくちゃ勉強した。
元々結構な偏差値の低さだったけど、めちゃくちゃ勉強してそこそこの大学に入った。そので目の当たりにした現実は、有名なテレビ局などに就職するには全然学歴が及ばないという現実。でもそれによって吹っ切れた。お笑い芸人になる事から逃げて、テレビ局で働きたいとか思っていたけど、本当はお笑い芸人になりたい。大学に入ったとこだったけど、卒業したらそのままNSCに入って芸人になろうと決めた。
僕がもっと頭が良かったり運動神経が良かったらたぶん芸人にはなっていなかった。色々上手くいかなかったから芸人になった。その結果今がある。そして今なんとか劇場にでたり、少しは芸人ぽい仕事をしたりしている。
ただあの頃憧れた芸人はこんなもんじゃなかった。もっとテレビに出て活躍する芸人になる。芸人になると決めた頃の自分に感謝出来るようにこれからもやっていきたい。
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