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給食の食器が重たい学校

ぼくはいま、訪問介護のシゴトをしています。尊敬する先輩ヘルパーさんがいます。その人が通っていたという母校の話を聞きました。

一見、なんの変哲もない学校だけど、たった1つ、他の学校とはちがうトコロがあるらしい、、

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ぼく「なにがちがうんですか?」

「知りたい?」

ぼく「知りたいです!!!」

「給食のときに使う、箸や食器が全部重たいの。箸やスプーンは2kgくらいあるし、コップやお茶碗は3kgくらいの重さなの。」

ぼく「ええ!!そんなんだったら自分で食べることできないんじゃないですか!?コップなんかお茶飲むだけで疲れそう、、」

「そうなのよ。だから、となりにいる友達が、2kgのスプーンを一緒に持って食べさせてくれるし、3kgのコップも一緒に持ってくれてお茶を飲むの。
そうやって、みんなが助け合って、給食を食べるのよ。」

ぼく「大変そうですね、、」

「これが意外と楽しかったのよ♪〇〇ちゃん美味しい?とか、食べづらくない?とか話しながら食べてたら、あっという間に給食の時間がおわってたわ♪」

ぼく「大変そうだけど、なんか話聞いてると楽しそうですね♪」

「わたしが介護のシゴトをしてるのも、その経験が体に染みついているからかもね。」


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介護の質が上がらない理由の一つとして「ユーザー体験」がないということがあります。(↓以前、まとめた記事です)

こどものときから日常的に、「人から介護をされる」という体験をしていると、良い介護、悪い介護の判断基準が自分の中に芽生えるとおもいます。介護の質を上げるためには、この「ユーザー体験」がとても大切だと感じています。


そして、この学校で学ぶことは、介護の質を上げる為だけではなく、人として豊かな人生をおくるために、大切なことを教えてくれます。

『自助と共助』

自立した大人になるためにと、他人のチカラを借りることなく、自分のチカラで生きていくことも大切。それと、まわりの人たちのチカラを借りることも大切。


「こんな学校があったらいいな。」


今回、このテーマの企画をつくってくださったお蔭で、私たち介護に携わる者の課題がみえてきたように思います。ありがとうございます。

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