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24歳の現在地

今日、24歳になった。

23歳の自分を一握りの言葉で描写できるほど言葉や写真は力を持たないし、でも節目というのはできる限りわかりやすくしたくなる欲を捨てきれない。

23歳、2と3、節分の日みたいな年だ。
鬼は外、福は内とはいかず。誘惑に負け、自己嫌悪に陥ることも多かった。だって人間だもの。でも時々は自分頑張ってるなって思えたり、この道でいいんだって涙と共に淡い確信を持ったりする瞬間も訪れた。

23歳、海を渡ってアメリカの大学に通うという挑戦をした。
なんてクリシェ、でもこの経験は、内なる「世間」と恐怖に身を委ね、自分で自分をリミットしていた過去の自分を、何してんねんって振り払うほどの衝撃を持ってきた。

23歳、とてもやさしい花に出会った。でも私の花瓶は平たく浅すぎて、その花を受け入れることはできなかった。

23歳、尊敬する人たちにたくさん出会った。自分を疑う私に彼らは口々に言った。本気になれば、何か成し遂げることができると。

23歳、旅をした。お金がないことの怖さを、身をもって経験した。

24歳、突然何かが変わるわけではない。突然変わることは、また何かに塗り替えられてしまう、そんな脆いものだ。

24歳、計画性はないし、無駄なプライドは高い。でもタイミング良く見つけたチャンスを掴む瞬発力と運のような何かを持っているみたいだ。

24歳、不安だらけだ。今まで本当に、ずっと甘えてきた。働く、学ぶ、しゃんと生きる。そういう積み重ねを経て、さあ自分はどう生きていけるか、わかり始めるみたいだ。

24歳、耐えの時。そののちに、小さな花が咲くことを望んで。

2024年6月16日
住みなれた実家の部屋にて


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