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紙飛行機#15

元気でいますか?

前に紙飛行機を飛ばしてから、時間が空いてしまいました。

その間にあったこと。お誕生日。実はまだあのお手紙は送れていません、ごめんネ。こっちの切手のシステムがまだよくわからなくて、なんだか立ち止まってしまっています。でもね、ちょっとあの後あれに加えた物があるのです。きっと気に入ってくれと思います(それ見せたらEmilyに評判でした)。そして、いろいろとしてあげたいこと、一緒にやりたいことが頭に浮かんで、時にそれらに埋もれそうになります。

その間にあったこと。いくつかの電話。やさしい言葉。救われるようなミーム。「昼寝する時、ちょっと罪悪感があったら、数万キロ先の誰かは今寝てるんだからいっか」って思えばいいって、なかなか天才的な発見だと思うのです。そして鬼が罪悪感ちゃんを呼び出してくれるアニメは、心がスッと軽くなる気がしました。

その間にあったこと。旅のお話。いろいろと、計画立てに関して自分勝手でごめんね。ちょっと反省してます。せっかくだからもっと長く、という言葉に、胸がキュッとなりました。ブリュッセル、アマースト、スウェーデン、日本。交差しそうでしないこの感じは、「君の名は現象」とでも呼びましょうか。なんとも切ない、でも悔しいね、この感じ。

その間にあったこと。日本に帰るのが、だんだん楽しみになったこと。もちろん憧れの地を離れるのは残念だし、大学院で戻りたいという気持ちは強くなったけど、やっぱり一緒に、同じ時を過ごすことに勝ることはないのだろうと、最近ひしひしと感じます。会いたいです。

その間にあったこと。少しばかりの寂しさ。ICUでたくさんの人に囲まれて、面白い授業を取って、おいしいご飯やお酒を食べて、素敵な映画を見て、それをシェアしてくれるたびに、とっても嬉しくなる(happy for you)と同時に、同じ瞬間を共有できたらどれだけいいのだろうと、わずかなわびしさも感じます。私がこっちで経験したたくさんのエキサイティングなこと、涙が出るくらいに胸が震えた瞬間、全部伝えるには、何十時間あっても足りないでしょう。

その間にあったこと。君の前では、弱く脆くあっていいのだろうという確信。愛することと傷つくことはセットだと、わたしは少し前から感じていました。でもそれをする相手は選ばなきゃいけない、とも。問題は、傷つくかどうかではなくて、傷ついた時、その傷をも受け入れ、傷つくほどに相手を想った、そしてそれでよかったのだと思えるかどうかなのだと。じわじわとそういう感情が確かに湧き上がって、静かに私を支えてくれています。

日々、大変なこと、楽しかったこと、感動したこと、不安なこと、なんでもシェアしてください。これからも、楽しみにしています。

2024年1月27日 
お餅を食べてお腹いっぱいな紗里より


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