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2日目 「相手の気持ちを知る準備」いきなり要望ばっかり...そりゃ拗れるよ

「キモチ」という言葉の響きはなんとなく心地よく、「相手の気持ちを知りたい」と思うことはとても良いことのような響きです。

でも、実際にはそれなりの覚悟も必要
「相手が気持ちを伝えてくる」ということ相手の気持ちは「私を理解して欲しい」はず。
それに対して、自分は受け入れる状態ができているか?はとても大事なことのように思います。

聞いたところで、何をしてあげられるか?
その受け答えによっては相手をがっかりさせてしまうこともあります。

<子犬を迎えた日のものがたり>

子犬を迎えることになりました。
待ちに待った家族がやってくる日、ペットショップの店員さんに
「1週間はケージから出さないでくださいね」
「え...こんなに可愛い子と触れ合えないの?」
家に帰ってさっそくケージに…。
「いつ出していいの?」と下の子
「ダメって言われたじゃん」とお兄ちゃん
妹は泣き出してしまいました。
ママ:「じゃあちょっとだけ出してあげようか」
   抱っこで優しく、撫でてあげると安心して子犬は寝てしまいました。
夜になってパパが帰宅します。
パパ:「おー来たのか!! 外に出してやれよ」
ケージから出してしまいます。
子犬は、端っこで固まります。ぶるぶる…。
ママ:「だしちゃダメって言われたんだから、もうケージに入れて!」
子供達は、自分が怒られたと思って泣き始めます。

家族で犬を飼うってきっと大変そうですね。

<4:1のコミュニケーション>
家族で犬を飼う場合、その数だけ子犬ちゃんは覚えることがたくさん。
突然、知らない群の中にポツンと存在していることになります。

考えてみましょう
もし、あなたが子犬だったらどうしてもらいたいですか?
ごめんなさい、私も良い答えがでて来なくて、思わずキーボードを叩く手が止まってしまいました。

この時点で、この子犬ちゃんが「知っていると思える安心」を探して
見るのが正解のような気がします。

<話してもらうための準備>

私たちもそうだと思いますが、自分を理解してくれるという安心感があって
わがままを言ってみようと思えるものです。
それまでは、何をしたら相手が攻撃して来ないかを考えます。
信用するということはとても時間とコミュニケーションが必要なのは
いうまでもありません。

これから一緒に暮らすために、教えてあげないといけないこともたくさんある。そんな時に一番頼りになるのは、「安心と安全」の約束をすることです。
私たちには犬の世界は想像できませんから、恐怖を感じる感覚もわかりません。いざという時に何よりも「信頼」はやくにたちます。

<信頼を作る準備期間>

私は、子犬の時に甘噛みのご相談を聞くと内心、笑顔になります。
信用してくれてるから、遊びを誘えて、主張もできます。
強く咬むなら、それだけ強く伝えたい理由があるからです。
良し悪しではなく、気持ちを知ることがきちんとできていることを
喜んでください・
そこから原因を追求して、安心を伝えてあげましょう。
「噛むこと」は強めの要求があるはずです。

子犬の甘噛みの原因は、例えば
・周りの刺激が気になるから激しく遊ぶことでバランスを取っている:落ち着く選択ができない
・ケージでひとりの時が多いから嬉しくて興奮:発散と要求
・環境に慣れて、やりたいことができるようになった:要求行動とじしん
・人から求めることが理解できない時(抱っこや触る行為);回避行動
などが想像できます。
ポイントは犬は犬としての本能があること。
犬目線に立つために、犬のことを学んで犬目線で見てあげれば
特別「問題行動」というわけではありません。

<犬が伝えてきてくれたら>

犬が知ってる言葉で伝えましょう。
知らない言葉で話されても、コミュニケーションは途絶えてしまいます。
中には積極的に学ぼう!伝えようとする性格の子も居るかも知れません。

例えば
知らない外国語で話かけられた時、皆さんならどうしますか?

・知らないふりをする
・文句を言う
・急いで立ち去る
・何かしらの行動を取ってみる

これ、わんちゃんたちやってませんか?

外国人と話がしたいと思ったら外国語を学ぶように、
わんちゃんとの会話も学んでみてください。

間違って捉えないようにするために、
気持ちを知る前の大事な準備期間です。

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