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「エリオット波動」を少し知っておこう

今回は僕も苦手な「エリオット波動」について。
エリオットってほとんどの人が敬遠しがちな理論だと思います。
覚えることが多く複雑で、結局チャートが出来上がった後の結果論にしかならない。そんなイメージを持っている人も多いと思います。
僕自身、ある程度勉強した今でもそう思うことも正直あります。というか、トレードで勝ち続けるための手法としてエリオットのみでやれる人って居るのでしょうか…?
もしかしたら居るのかもしれないですが、出来る人はもはや達人レベルではないかと僕は思います。
それでも少し知っておくだけで、エントリーや利確の目安に使えるのは確か。
ただエリオット波動を詳しく説明するのなら本を買って読んだ方がいいです。今回は僕なりに、エリオットでも狙いやすい場所や、チャートの波の構成などを簡単にまとめてみようと思います。


・8波1サイクル


エリオット波動には「推進波」「修正波」があります。

推進波(5波)+修正波(3波)=8波の1サイクル

8波1サイクル

上記の修正波は単純なジグザグ3波構成ですが、複合修正波などの複雑なものも多数あります。
値動きの予測、シナリオを構築する上で、今現在が推進波中なのか修正波中なのか?をある程度予測出来るようになると次の準備がしやすくなります。
最低でも相場は5波 or 3波構成で動いていることを頭に置いておきましょう。


・エリオット波動のルール


波動のカウントをする際のルールがあります。

このルールに反する場合はカウントが間違っていることになります。
1、3、5波の中で3波が一番短くなることはありませんが、決して3波が一番長くなければならないわけではありません。

4波が1波でつけた高値(もしくは安値)を抜けることはないとありますが、ローソクの実体ではなくヒゲのみなら重複する場合もあると僕は考えています。
自分でカウントする際には、このルールを破っていないか確認しましょう。


・フラクタル構造


エリオット波動はどの時間軸でも作られていて、長期足の波の中に短期足の波が入っています。これをフラクタル構造と言います。

フラクタル構造

大事なのは自分の時間軸の中では今現在何波中の可能性が高いのか?を考えておくことです。よく「今3波中ですか?」とか聞かれることがありますが、どこを始点として始まった波動の、どの時間足でのことか言ってもらわないと答えようがありません。
Twitterなどで見かけたとしても、その人の時間軸が分からなければ何の参考にもなりませんので気をつけましょうw
とにかく、フラクタル構造で波が出来ていることだけは絶対に頭に入れておいてください。


・4波は「相場の迷い」


よく波が汚くなったり、レンジになったり、上下どっちか全く分からないような無駄に消耗しかしないときってありますよね?それはよく4波に現れる波動です。なぜ4波は相場の迷いになるかというと「副次波は途中まで同構成」のせいだからじゃないか?と僕は思っています↓

5ー3ー5までは同じ構成

推進波ならまだ伸び代があるが、ジグザグ修正なら上昇終了。ロングでもショートでも同じことです。つまりこの先の展開が読みにくい。
僕は1波に対しての2波の深さと3波の長さがどのくらいか?をフィボナッチで測って判断の材料にしますが、これもあくまで推定の確率論であって自信を持てるほどではありません。
「そうなりやすい」という特性に従っているだけなんですよね。

さらに厄介なことに、2波は単純なジグザグ調整(値幅調整)が現れやすいのに対し、4波は複雑なフラット系調整(時間調整)が現れやすいという特徴があります。2波と4波は同じ修正波の形にはなりにくいです。


このフラット系調整には他に拡大フラットやランニング、トライアングルやライトニングトライアングル、ダブルスリーやトリプルスリー。
さらにWXYを含む複合修正波
などなど数が多すぎなんです。。

結論、4波の修正波の形を事前に予測するなんて無理。という結論に僕はなりました。(というか諦めました。)
複合修正波を予測してトレードできる人なんてホントにいるのか?といまだに疑問です。(いたらすいません尊敬します)

・狙いやすいところだけ狙おう


ではどこなら実際に狙いやすいのか?僕ならどこを狙うかと聞かれたら

推進3波と調整C波


5波も狙いたいとこではありますが、その前の4波がどういう修正波になるのかの予測がつきにくいためになかなか5波開始位置から入るのが難しくなります。セオリーとして、4波の終点は3波の長さに対してフィボナッチ38.2の浅い戻しになりやすいという特徴はあります。
「これは3波の可能性が高いな」と判断したらフィボナッチを合わせて、38.2の位置に向かうまでの波動を見たりはしますが。
それでも3波や調整C波を狙う方が圧倒的に簡単です。そもそもそこを狙うために作られた手法みたいなもんですボン・クレー手法は↓


・まとめ


手法読まれた方には伝わったかなと思います。僕は4波が嫌いです。その中でも拡大フラットが大嫌い。この世から無くなればいいとすら思っていますw 拡大フラットさえ無くなれば手法の成功確率上がりますからね。
まぁ4波無かったら誰でも勝っちゃいますけどねぇw
とにかくエリオットを完全に把握するのは難しいってお話でした。
しかし、分かりやすいとこだけ触る。分かりやすくなるまで待つ。というのはトレードするにあたって大事なこと。分からない、根拠がないのにポジるのはただのギャンブルです。
エントリーする際には、「なぜそこでエントリーしたのか?」を人に説明できるくらいでなければならないと僕は思っています。
そのためには根拠が必要で、その根拠が崩れたら損切りというだけです。

エリオットなんてもう知らん!という方は、「相場の波は全て3波構成」と割り切ってダウ理論で取れるとこだけ取る方が戦績は余裕で上がると思いますよw

ではまた。



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