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宗像サニックスブルースが、今季限りで事実上の廃部にする方針のニュースをうけて考えること。

始まりに

衝撃的なニュースが飛びこんできた。


記事抜粋 ラグビーの新リーグ「リーグワン」3部の宗像サニックスブルースが、今季限りで事実上の廃部にする方針であることが15日、判明した。


トップリーグ初年度に「福岡サニックスボムズ」というチームを知る。
独特なチーム。個性的なチームだった。

当時、小学生だった私はこの衝撃を忘れない。

小野晃征選手をはじめ、バイフやレメキやブライスロビンス、そして何度もピッチを沸かせたカーンヘスケス。杉浦さん、濱里3兄弟。最近だと田代さんとか、とにかく魅力的な選手が沢山いた。ジョセフさんなんかも元サニックスだし、藤井監督の印象が今でもサニックスにはある。

そんなレガシーとカルチャーが失われるかもしれない。

私は経営のなにをしっているわけではないし、当事者でもないが、感じたことを書き溜めたいと思う。


リーグワン参入の条件とは


まず前提としてトップリーグと大きく違うと思ったのが「独立採算」ができるチームというところ。

今までの企業スポーツではなく、「地域密着型クラブ」を目指し、また地域に根差した活動によりスポンサー支援を募る。

チケットなんかも「独立採算」なのだ。

しかし現状は結局「母体企業」の力が強い。

大企業ならどうにかこの状況を乗り越えてしまう。
しかし大企業が母体であるからこそできることである。

財務諸表を読んでみて感じたこと


サニックスのHPより「2022年3月期第1四半期 決算説明資料」を読んでいて、やはり本業の経営が苦しいのが痛いほどわかった。新型コロナウイルス感染症の影響も大いにある。


経営に口を出す気はないが、さらにいえば様々な「プロ化」という名前がよりチーム経営をひっ迫させているのかもしれない。

もちろん母体となるチームの経営が厳しければ、その社員さんや企業に実害が出てしまう。

そうなればチームを解散しなければいけない理由にはなる。

それは致し方無い。


なぜこうなってしまうのか?どうするば良いのか?個人的に考えてみる


リーグワンの「独立採算制」や「地域密着型」に関しては個人的には大賛成である。

アカデミーなども含めて日本には沢山の成功のモデルケースがある。バブル期の絶頂に立ち上がった「Jリーグ」様々な困難を乗り越えた「Bリーグ」など。

だからこそスポンサーをどんどん募ってはいけないのだろうか?

「オフィシャルプラチナパートナー」だとか確かにスポンサーはあります。しかしウェアなどを見る限り中々Jリーグなり、Bリーグなりとは違うことは明らかです。

※規約などでスポンサーは何箇所までとか決まっているのであれば無知ですみません。

例えばJリーグでも多くのスポンサーがウェアに掲載されています。

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※横浜FCより画像引用

横浜FCを例にみても試合前のアンセムジャケットに複数のスポンサーが掲載されていることがわかる。


Jリーグクラブのスポンサー収入がここに記載されているのだが、リーグワンで比べると歴然な気がします。

ちなみに45名くらいのチームを運営するとなると約15億円が必要となるらしい。

このデータに照らし合わせると、JリーグでもJ1昇格した福岡やJ2岡山辺りだとスポンサー収入と残りはスタジアムやアカデミーなどなどの収入源で戦えると思う。

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先日、試合を観戦した近鉄も同じように、試合前ウォーミングアップTシャツに多くのスポンサーがプリントされていました。


地方のクラブは特にこの形が主流となっている気がします。

それゆえにクラブの広報や営業が必死に頑張っているわけです。

プロクラブとして存続するために。

リーグワンの各チームのHPを閲覧するとスポンサーやパートナーシップなどもちろんあるのですが、存続出来ないのであればより多くのスポンサーを獲得する必要があります。

もちろんだからこそ営業や広報に力を入れる必要があるわけです。

ここにもちゃんとしたプロ化が必要だと感じます。

アカデミー事業なんかもより力を入れる必要があります。

普段使用しているグラウンドが「会社の資産」であるとややこしいのかもしれませんが、アカデミーなど普及活動も、スポンサー獲得や収入源になると考えます。

しかし、なぜまだこの動きができていないのか?

それはまだ「企業チーム」という枠の意識が強いのかもしれません。

会社のチームであればあるほど、スポンサーを募ると会社のチームではなくなります(伝え方が下手で申し訳ないですが)

例えば大手の大企業がスポンサーになりたいとなると、母体の大企業はこのチームはうちだけのチームではなくなります。

当然なのですが、そのネームバリューなどを頑なに守り続ければ続けるほど母体の企業の独占チーム(ある種企業チーム)になります。

これが「地域密着型」の「プロチーム」なのでしょうか?

谷口さんの本を購読して、当然「新リーグ」立ち上げというのはとんでもなくカオスであったことも認識しましたし、今の日本の景気状態は良くありません。

だからこそチームの「大義」が試されました。

色々なことがあり「完全なプロ化」は実現しなかったにせよ、自分たちのチームは「リーグワン」に所属している「チーム」だと認識することが必要だと思います。

だからこそスポンサーをどんどん集めて、どんどんチームのブランドを作り出す必要があります。


終わりに


このニュースを聞いて、サニックスに何かネガティブな事を伝えたいわけではないです。
もしかしたら起こるべくして、起きたのかもしれません。

宗政伸一社長本当にラグビーが好きで愛に溢れていた。
特に2000年から続けている「サニックス ワールドラグビーユーストーナメント」では世界の高校生たちが集まる夢のような時間と空間を創り出しました。

ラグビーだけでなく、サッカーや柔道、ハンドボール、バドミントンなどのユース大会も開催さてていた。本当にスポーツの可能性を信じていた方だと思います。

だからこのレガシーを失ってはならない。

そして僕はブルースのラグビーが好きだ。

だから考える。

まだリーグワンは始まったばかり、浮かれてはいけない。目をそらしたら一気に衰退する。

初年度だからこそ、多くのチームの取り組みに賛同して、また新しい取り組みにも積極的に挑戦して、この荒波を超えてほしい。

もどかしいのだ。なにもできないのかと思うのだ。

だからこそ学んで、学んで、学んで、これからのラグビーの未来を創りたい。


COPAINS RUGBY FOOTBALL CLUB

HC

飯塚淳平

noteを読んでいただきありがとうございます。「こんなことしてみたい!」「このようなこと一緒にしませんか?」などご連絡お待ちしています。サポートは「子ども達」「ラグビー」の未来の為に活かします。「ラグビー」を通して「大きな夢」を持とう。