【詩・ポエム】Vol.11
『夕焼け』
朝がはじまる
たくさんのエネルギーと共に
ひとりひとりの世界
それの集合体
世界がはじまる
夜がはじまる
たくさんのエネルギーと共に
ひとつひとつの世界
それが分散する
世界がおわる
僕はそのハザマで
夕焼けを見ていたい
はじまりとおわりのそのハザマで
夕焼けを見ていたい
§
『ありったけ』
ベイビー
お前が欲しがってた愛をありったけ
この弾倉につめこんで
ぶっ放すぜ
弾はお前の胸を貫き
笑みを浮かべながら
倒れるお前に
くちづけを
ベイビー
オレが欲しがってた愛をありったけ
この弾倉につめこんで
ぶっ放すぜ
弾はオレのこめかみを貫き
終わりと同時に始まる世界に
くちづけを
女神と死神のリボルバー
二人だけの世界が始まる
クイーンとキングのリボルバー
二人だけの世界を作ろう
§
『旅に出よう』
旅に出ようぜ
そんなに遠くないあの街まで
荷物は全部
ポケットの中さ
いつだってあの子はご機嫌そうに
笑ったぬいぐるみを代わりに抱いてる
本当は誰だって気づいてるのさ
まぶたが閉じるまで一瞬の出来事
旅に出ようぜ
そんなに遠くないあの空まで
荷物は全部
ポケットの中さ
§
『クジラに乗りたい』
クジラに乗りたい
尖ったクジラ
塗り重ねる何度も
止まったり眠ったり
ぐったりマイダーリン
落ちていく感覚
わかっているコレ
聞こえてきたあの娘の声
目を開けて確かに聞いた
頭蓋骨にはしっかりと刻まれている
相合傘のタトゥー
急に左腕が痛み出して
どうやらオレはやっぱり眠っていたようだ
目が覚めたら左腕にはあの娘の唄が
2人は繋がっていた
§
『ハタネズミはキャンディーを食べない』
眠りについたハタネズミ
何の夢を見てるの?
幸せな夢
怖い夢じゃなかったらいいね
暖かい国へ行こう
誰もいない遠くの国へ
そこにあるのは
シマシマのキャンディー
あんまり甘くないから
オレはいらないけど
君が欲しいって言うなら
買ってあげるよ
暖かい国には誰もいない
君とオレだけ
シマシマのキャンディー
ハタネズミはキャンディーを食べない
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