【詩・ポエム】Vol.12
『北極の夜』
飛び出しそうなのを 手で押さえつけようとした
タイミングが合わねぇから 扉だけ閉めるよ
どうしようもなく くだらねぇ気分になって
オレは麻でできた ブレスレットを捨てた
薄い皮が剥がれていく 北極の夜
流れ星と鉄くずは 仲が悪くて
いまだにそれは変わらないね 変わらないよ
オレはそれでいいと思うけど ホントは知らない
§
『バーテンダーの恋』
バーテンダーは殺しもやるぜ たぶん今夜
馬車に乗れない王子様は 遠い国へ行った
キャン・ユー・フィール? チョコレートの味
見たこともないような象が 街を壊しにやってきた
オレはドキドキしていたはずのなのに
ドラムロールが鳴って出てきたのは 腐った林檎
シガレットはNOT FOR SALEで 今もガラスの中
首吊り台の下で抱きしめてあげるから オレにもくれよ
§
『奇跡』
いつの日か 全部 見渡したら バラバラだけど
いつの日か 全部 見渡したら いい感じだよ
ラスベガスで入れたタトゥーが消したくなった頃
きっと同じあやまちを繰り返すんだろう そうだろう
すべての楽器がひとつになって 星空を唄う
消えていくんだきっと いつかはすべて夢に還る
ひとつだけわかった事は 夢から覚める瞬間はキセキ
その瞬間は宇宙 その瞬間はきっとここにある
オレはその瞬間に映画でも見ていよう
誰にも邪魔されない木の上で見ていよう
§
『シャバダ ドゥビ ドゥバ』
フリンジ暴れだした
手がつけらんない
脳みそは軽くスネイク
地獄車もどき
あのさぁ
魂は何色なんかね?
溺れかけのあの娘が聞いてきた
オレはちょっとだけ
死んだフリしてたんだ
§
『もう誰も死ぬな』
バタフライナイフで
手首を傷つけてみれば
赤い命が
溢れ出てくるでしょう
そんなの痛いからヤメロ
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