【詩・ポエム】Vol.14
『アンドロギュヌス』
悪魔と天使のアンドロギュヌス
右で笑って 左で泣いて
上で怒って 下ではしゃいで
天使と悪魔のアンドロギュヌス
右手掴んで 白目をむいて
僕を触って 舌で舐めて
嬉しくなければ 悲しくもない
幸せでなければ 不幸せでもない
すべて半分 何でも半分
でもひとつだけ
半分じゃないものがある
純粋に混じり気のない
純度100パーセント
それは 今
これを読んでいる
アナタへの感謝
§
『両想い』
鏡の前に立ってごらん
目の前の人を愛してごらん
そしたらきっと
その人もアナタを愛しているよ
§
『期待はずれ』
365番目の夜に
オレは何を思い
366番目の朝に
オレは何を思うだろう
§
『絶望的と絶対的』
脱ぎ捨てた衝動は
空っ風に吹かれて
飛んでいった
チープなくす玉に
嫌悪感を抱きながら
僕はふと我にかえる
目の前を小さな命が
母親の手に抱かれて
通りすぎていった
赤子の笑みは
いつだって
世界を救う
§
『太陽と虹のジュース』
頭を動かすだけの乾電池ひとつ
足りない 足りない
足りない 男の子
何もかも思惑どおり
いっそのこと もっと遠くへ捨てちゃおう
どっかの誰かが泣いてても
コロコロした音で笑ってる
太陽と虹を混ぜて作ったジュース
あの娘「苦い」と半笑い
おーい 聞こえているか?
おーい 聞こえているか?
いつもの事だぜ
いつもの歌だぜ
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