【詩・ポエム】Vol.13
『歩道橋の上で』
白いソファーに身体をあずけて
遠くばかり見ている
何も考えずに 何もできずに ずっと
涙が出るのはあくびのせいか
あの娘のせいか
ひたすらうなだれて
時計がグルグル回る
帰りたいけど帰れねぇし
戻りたいけど意味がねぇし
向日葵みたいな花火が上がる頃
歩道橋の上で大の字寝転んで
パトカーが通り過ぎるのを笑ってた
§
『湖の騎士』
横切るなアンブレラ
今はオレの番だ
何でもないことにつまずいて
擦りむいた膝より先に
白目をむいた
少年 何を悩んでいる?
「数え切れないほどの銃声が
僕の昨日を撃ったから
涙なくして湖にいけない」
そうかい じゃあ教えてやる
お前の夢は湖なんかにはない
お前の夢はもう......
§
『No Smoking』
白い煙に ハイはやられて
黒い胸の中 君が溢れてんだ
あの日からずっと 君を見てたから
これからもずっと 君を見ているよ
「No Smoking」の看板
蹴とばして
大好きな君の名前の数だけ
タバコふかしたら
駆け抜けていくよ
§
『マッハ9』
背中についた自慢のジェット
マッハ9のスピード
国をひとつ買えるぐらいの改造費
マッハ9のスピード
今夜あの娘の家の上を飛ぶ
マッハ9のスピード
手をつないだら離さないで
マッハ9のスピード
気がついたら明日になるまで
マッハ9のスピード
§
『ゴースト・ナイト・フィーバー』
ヒビ割れた頭蓋骨ふって踊りなよ
カミナリが鳴って
月が舌を出して笑ったら
それでOKだ
ゾンビが3匹 突き上げて
上からもっとデカイのが落ちてくる
空が青から赤になったら
77回まわるまでトバせ
星空まで行けたら
魔女にお願いするしかないね
天使の矢なんてあてにならないから
心臓の音が聞こえたら
もう1度カミナリが鳴るのを待て
札束かかえて帰ろう
札束かかえて帰ろう
さくら ぼんじりの作品を見て頂けただけで嬉しいので、サポートは無理なさらずに……お気持ちだけで結構です……。もしもサポート頂いた場合は、感謝の気持ちと共に、これからの活動費、また他の方への応援に使わせて頂きますm(_ _)m