【詩・ポエム】Vol.15
『限りなく透き通った赤』
今にも砕け散りそうな頭を
ゆっくり上げたら
そこにはたった1つの
青色が広がった
胸の中にある真っ赤は
たまにドス黒くなる
その青と黒のギャップが激しくて
涙が出そうだった
だからもっと
限りなく透き通った赤になりたい
§
『藍より青し 紅より赤し』
目には目を
歯には歯を
愛には愛を
君には俺を
§
『ツキカケミチヌ』
真っ白に咲いた 懐かしい花に
触れたその時 心が震えた
誰かはそれを 青春というだろう
それなら冬は 何色だというの?
記憶はいつしか 思い出になる
だから新しいほどに 残酷だね
さよなら 僕の最後の秘密よ
頭上に浮かぶ月がほら 欠け始めてる
§
『虹色のファスナー』
気に入らないぜお前の言葉
汚い文字であの娘を泣かすな
虹色のファスナー
過去になればセピア色
思い出にすらならない
気に入らないぜお前の音符
狂った音で世界を汚すな
虹色のファスナー
死んでしまえば白と黒
悲しみですら流れない
世界は今
宇宙は今
赤く染まったピンク
オレとあの娘に
必要なのは
赤く染まったピンク
§
『いちごジャム』
オレの大事なベイビーが
ぶっ倒れて動かねーから
今、おもちゃの兵隊に
運んでもらってるところ
オレの大事なベイビーが
ぶっ倒れて動かねーから
今、妖精のドクターに
診てもらってるところ
土曜日の昼は嫌い
オレにはカラフルすぎるから
群れからどんどん遅れて
まるでトドの散歩
トドにはトドの辛さがあって
オレにはオレの辛さがあるから
何だか悲しくなって
世界を睨みつけた
結局は宇宙って事なんだろうよ
いちごジャムの匂いがした
オー、ベイビー
綺麗に並べられた板を
適当に眺めてるその時も
オレはお前を愛してる
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