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年収1000万円超えても幸せにならなかった話

久しぶりの投稿になってしまいました。突然ですが、皆さんはお金があると幸せだと思いますか?

私はお金がある方が圧倒的に幸せになると思っていました。新卒から努力を重ねてきて、もちろん運もありましたが年収1000万円に達することができました。

でも、思い描いていた幸福感はありませんでした。今後どうなるかは分かりませんが、例え今よりも年収が上がったとしても、きっと幸福度はあがらないと思います。

なぜ年収1000万円超えても幸せにならなかったのでしょうか?

年収が高い仕事はプレッシャーやストレスがつきもの

そもそも会社員で年収が高い仕事というものは、高いスキルが求められ目標も非常に高い場合が多いです。経営者でもないのになぜ会社が高い年収を払うかというと、その分の働きを社員に求めるからです。役職有無や業界に関係なく、年収が高いということは何かしら高い要求が会社側からあるのです。

その状況下にあると、当然仕事の成果のプレッシャーやストレスは強くなります。労働時間も長くなる傾向にありますし、ライフワークバランスも崩れやすいです。

年功序列の会社で定年間近まで頑張って、高給取りだけど仕事は楽といった人も例外的にいるかもしれません。ただ、世の中の大半の年収の高い会社員の仕事は本当に大変です。

自分自身も常に何か足りないのでは、という焦燥感に駆られるときがよくあります。年収が上がれば上がるほど精神的に疲れるのか、癒される瞬間を無意識に求める回数が増えました。今コロナで行けていないですが、スーパー銭湯がここ数年で大好きになりました。

物欲が無ければ稼ぐ楽しみはない

仕事が大変でも物欲が強くあって給料で好きな物を買えるから幸せ!という人もいます。家や車の購入に興味があったり、高いブランド品が好きな人は労働の対価として高級品をバンバン買える事に幸福感を見出します。

私は老後に小さい家を買いたい願望はありますが現役時代に特に買う予定はないですし、車はレンタカーで十分なタイプです。ブランド品もなぜ何十万、何百万もするのかイマイチ理解できないので興味がありません。

自分の知識の習得やスキルの向上にはお金を使いますが、買ってワクワクするような欲しいものはあまりありません。物欲が薄めなので例え貯蓄が増えたところで、ただ口座の数字を眺めているくらいの感覚しかありません。

仕事で失ったものに気づいた

年収1000万円に達するまで、自他ともに認めるほど仕事に打ち込んできました。仕事がすべての物事の中で優先順位が一番でしたし、仕事を頑張って周りから認められたり良い企業に転職したり年収がアップすることが成功と信じて疑いませんでした。

当然、平日の夜や休日に家族や友達、恋人と予定があっても仕事の予定が急に入ったらキャンセルをしていました。自分の中では仕事を放り出して遊びに行くなんてダメだ、と思っていたのでドタキャンもしていました。平気で遅刻もよくしていました。仕事が忙しい時期はどうしてもラインの返信が遅くなったり見落としてしまうことがありました。

本当に仲良い人や自分のことを分かってくれている人なら理解してくれていると過信をしていました。友達はどんどん離れていくし、恋人と喧嘩が増えても仕方ないとすら思っていました。

年収が上がって冷静に周りを見渡したときに、仕事を頑張っていた期間に自分は大切な人達をたくさん失ったと気づきました。約束をしてもキャンセルしてくる、連絡をしても返信が遅い私から人がいなくなるのは当たり前でした。学生時代はお腹が痛くなるほど毎日笑い合っていた仲間も、今は全くつながりがありません。

周囲の人も社会人で忙しい中で時間を作っている、仕事を頑張っているのは自分だけではないという配慮があまりにもなかったのです。今でもそんな私に付き合ってくれている友人はいますが、未だに私の過去の態度について文句を言われます笑

大人になればなるほど自分のことを真に理解してくれる人を見つけることは難しいものです。学生時代にせっかく築いた関係を一気に壊してしまったのは自分だったと、気づいたときにはもう遅いのです。大事な人との関わりが人生を豊かにするのに、自分から断ち切ってしまい幸せになる要素の一つを捨ててしまっていました。今考えるとバランスをとるために仕事を調整する能力が自分には欠けていました。

社会人になりたての頃、会社にとても仕事ができる先輩でまったく年収や出世に興味がない人がいました。若かった私は不思議で仕方がなく、「そんなに仕事で良い成果をたくさん出しているのに、なぜ年収アップや出世に興味がないのですか?」と聞いたことがあります。生意気ですよね。。。その先輩は「だって、そんなに仕事を頑張っても仕事を辞めた時に自分に何も残らないじゃない。」とサラリと言っていました。何も残らないのだから、無理に上司に媚びて昇進をお願いすることも年収を上げてもらうこともしないとのことです。目の前の仕事を淡々としていて確かに成果は出ているが、成果に対して会社に何も求めないというスタンスでした。私はその返答を聞いても腑に落ちず、世捨て人みたいだなあと思ってその時はすぐにこのやりとりを忘れました。

自分からたくさんの人が離れたという事実に気付いた時に、なぜかこの先輩のことを思い出しました。もちろん仕事を辞めても頑張った分のスキルや経歴は残ります。でも、大事な人や大事な時間は絶対に戻ってきません。もし仕事だけを頑張って他の何かを代償にしたときに、仕事を辞めた時に幸せになれないと先輩は言いたかったのでしょう。もっと早くこの先輩の発言の重みに気付ければ良かったです。

私はこれからも仕事は精一杯頑張るし、努力を惜しまないつもりです。でも今は自分が大切にしたいものは仕事で犠牲にしないように調整しています。何かを選択するために何かを捨てるのではなく、バランスを取る方法もあります。

今仕事にとにかく打ち込んでいる人も、年収アップを目指して努力している人も一度周りを見渡してみてはどうでしょうか?

その先に本当に幸せがあるかを立ち止まって考えることも大事です。


サポート頂いた際には、英語や他のスキルを磨くことに使用させていただく予定です。そのスキルはnoteの記事で皆様に還元できればと思います!