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co+shegoto2022 講座3「価値をお金に換えるには?~収支計画のポイント~」

1.実施概要

①2022年11月8日(火)
②2022年11月15日(火)
10:00~12:00
オンラインにて実施

2. 講座の流れ

(1)オープニング
第3回目の講座はお金に関する講座です。ご自身のやりたいことやビジネスアイデアの『価値』について考えていきます。今回も、参加者の皆さんのほかに支援機関の方々や、コミュニティーマネージャーが参加しワークショップを行いました。

(2)講座の説明
講座1ではビジネスモデルの構築、講座2ではプロモーションについて学び、今回はいよいよ気になる「お金」について学んでいきます。

講座3のゴールは、「お金の勘所(かんどころ)を掴む」こと。個人ワークをメインにして、それぞれのグループごとに参加者自身の収支計画について考えます。まずは、ご自身のやりたいことやビジネスにかかる「お金」がどのくらいかかるのか【見える化】していきましょう。

(3)チェックイン
最初はそれぞれのグループに分かれて、自己紹介がてらチェックインを行います。
「お名前」「今のお気持ち」などに加え、「今日の期待」についてお話ししていただきました。
参加者の皆さんからは、「お金に関しては正直苦手!でも、詳しく知りたい!」という声が多かったです。

(4)自身のビジネスの価値とは?

まず、最初は「自身のビジネスについての価値を知る」ことから始めます。
例として挙げられたのが【ミルクシェイク・マーケティング】。これは、とあるお店がミルクシェイクの売上を伸ばしたいと考え、そのプロモーションを考えるというもの。
まず、漠然とプロモーションを考えた場合、参加者からは「映えるシェイクにする?」や「栄養価の高いプロテインシェイクを作る!」など、さまざまな意見が出ました。しかし、やみくもに考えたプロモーションでは効果が上がらず…。次に目を付けたのが、既存の顧客でした。
ミルクシェイクの顧客層は、驚くことに殆どが【マイカーで通勤途中のおじさん】でした。ミルクシェイクは、片手で持てて、長時間楽しめる飲み物ということで【マイカーで通勤途中のおじさん】からの支持を集めていたのです。顧客層が【マイカーで通勤途中のおじさん】であれば、もちろんプロモーションの方法も変わります。

そのため、自身のやりたいことやビジネスの価値を考える際は、まず顧客層について考えてから具体的に決めてみましょう。また、具体的な価格を設定したら、まずまわりの人にヒアリングしてみましょう。

(5)収支計画
自身のサービスの価値を知ったら、次に収支計画を立てましょう。
収支計画は、大きく分けて以下の項目に分けられます。

これらを以下の表(ブロックパズル)に当てはめていきましょう。

例えば、売上が100万円あった場合、仕入れに30万円、粗利が70万円だとします。粗利から経費(給与や光熱費、家賃)を引いた数字が利益となります。

どのような事業においても、こうした数字を見える化することが重要です。見える化することにより、自身のやりたいことや事業にいくらかかるのか、またいくら儲けが出るのかが明確になります。

(6)確定申告とインボイス
最後は確定申告に関するよくある質問と、来年から始めるとされるインボイス制度について。インボイス制度は、個人事業主を始め、小規模事業者に影響があるため、興味関心のある参加者が多かったです。

それぞれの事業や規模について異なるため、詳しく聞きたい方は個別相談や別途開催される領収書整理会などの参加をおすすめします。確定申告については、各自治体でも確定申告に関する相談会が開催されていますので、ぜひ活用しましょう。

(7)チェックアウト
最後にはチャットに本日の感想を書いてチェックアウトとしました。

実際にブロックパズルに落とし込んでみて、自身のやりたいことやビジネスのお金の流れが見えてきたのではないでしょうか?また、講座内にわからなかったという人も、「引き続き個別相談などで見てもらいたい!」という声が上がり、盛り上がりました。

3.参加者の様子

気になるけれど、お金の話は苦手…という空気の中始まった講座3。最初は「何がわからないかがわからない」という声もチラホラ聞こえていました。しかし、講座が進むにつれて、「〇〇の場合はどうしたら?」「そこんとこ、もっと詳しく!」と、質問内容や疑問点がクリアになっていく様子がわかりました。

特にブロックパズルは、日頃からまとめておくことで、お金の動きが見えてくる格好のツールです。ぜひ、日頃から自身のビジネスやアイデアについてブロックパズルに起こしてみてください。

4.参加を通しての気づき

今回の講座では、参加者の皆さんの「苦手意識」をやわらげ、お金の勘所を掴むことを目的に、個人ワークをメインに行いました。
お金の話となると、日常ではどうしてもタブー視されがちです。しかし、自身のサービスの価値は1人だけで決められるものでしょうか?人が相手のサービスであれば、なおさら、人に聞いて「価値」を見出していくことが大事ではないかと考えます。

今回のワークで聞き手となった支援機関の方々からも、お金の動きの見える化は重要という声が多くありました。ぜひ、今回の講座を参考に、自身の事業にかかるお金について、じっくりと向き合う時間を作ってみてください。

次回も引き続きお金について。お金に結びつきにくいとされているソーシャルビジネスと、その資金源について学びます。

作成者:三森望(峡東地域CM)


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