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“まるごと昭和空間”の「玉川温泉」(埼玉県比企郡)


埼玉県比企郡の玉川温泉に足を延ばしました。そこは、温泉を楽しむだけではなく、「昭和の味」や「昭和の買い物」も堪能できる、“まるごと昭和空間”でした。


奥のミゼットも試乗できます

入り口からタイムスリップが始まります。こちらは、井戸の汲み上げポンプの下に置かれたタイルばりの流し台。

タイルが織りなす芸術的小宇宙


休日の入場料980円を払って入場します。足を踏み入れるとさらに濃い昭和空間が広がります。

これでもかというほど昭和てんこ盛り


まずは食事から。食券を買うと、「上で食べますか?下で食べますか?」と訊ねられます。


ミラーボールが回転する小舞台

上はミラーボール付きの小舞台があり、宴会場的なお座敷です。“お子さまコーナー”もあるので、傍らで子どもを遊ばせながら、パパママがくつろぐには「上」がおすすめです。


子どもたちは遊びに夢中!


「下」はこたつで食事ができるので、これからの冬場には「下」もよし。


コタツのみならず裸電球も昭和感!

メニューは悩みに悩んだ挙句、濃厚タマゴの親子丼(1080円)を選びました。自分でたまごを割ってチャッチャと溶くところから始まります。フッフと蓋の間から湯気を吐き、たまごが半熟になるまでの時間が待ち遠しいメニューです。


地元のお母さんたちが作ってくれてるそうです
地元ならではの食材を頂けるのはうれしい


昭和メニューはこちら

食事を待つ間にはゲームコーナーで10円ゲームをいたしましょう。10円を投入し開始1秒で勝敗が決まるアナログゲームは、ある意味で過酷な世界です(笑)。


手持ちの10円がみるみるなくなる恐怖のマシン
職人さん、女性を描くのは初めて、と思われ…

2階には“古いブラウン管テレビ”で番組を見ながら、ごはんを食べる空間もあります。展示物としての昭和グッズはよくありますが、実際に“生きているもの”を見るのは珍しいです。


電柱すらある!

こうした昭和レトロの数々は、住民の方が持ち寄ってくれたのだそう。そんな玉川温泉は地元の人にも愛されているようで、ひとりで訪れるおばあちゃんや、家族連れで訪れる地域の方が多かったように感じます。


いつの世も子どもを虜にする駄菓子


激しく豊富な品揃え。ギッシリ。

温泉は比較的ぬるめの温度でした。クレイが置いてあり、パックもできるという珍しいサービスも。お湯に入ると肌がつるつるとして、効能を実感することができます。

さて、この“タイルマシン級〟のレトロ空間の仕掛け人は埼玉の方だといいます。観光開発や地域活性化、温泉コンサルなどのご経験をもとに、湯郷玉川(以前の玉川温泉)を事業継承したとのこと。地元に生まれた新たな価値の裏にもドラマとヒントがありそうです。

「道の駅 おがわまち」に併設された埼玉伝統工芸会館

帰路は「道の駅 おがわまち」に立ち寄りました。埼玉伝統工芸会館では、和紙づくりが体験でき、和紙の工芸品も低価格で求めることができます。


道の駅の裏手のコスモスが超見ごろでした

【今回の1日周遊ルート】

東京→「ふれあいの里 たまがわ」→「玉川温泉」→「道の駅 おがわまち」

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