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自宅パン屋は魅力的


魅力的なんですとっても。

家の庭の一角に小屋を建てて

子供の成長を見ながら好きなパンを焼いて

それがお金につながるなら

母としても主婦としてもありがたい。

旦那さんの扶養の範囲内で働けるから税金対策にもなるし。


でも、この考えがまかり通るのは金銭的に余裕がある人

もしくは睡眠時間を削って働き続けられる人

お金に余裕があれば楽しく焼いて楽しく売っていけるのに。

なかなかそう簡単にはいかないもので。


ここ最近の働き方として

副業としてパン屋になる人も増えてきている。

平日は外で働いて収入を得て

週末は小屋でパンを焼いて売る

こちらは趣味の延長としての仕事

ここに利益を求めないですむ

いいパターンだなこれ。


自宅開業の際、小屋を建てて営業許可を取り、機材を買い揃えるのに

最低でも400万は資金が必要になります。

そこがクリア出来たとしても

パンを何個焼けばどれだけの利益が出るか?

実際自宅でパン屋をしている全国の逞しいベーカーさんは

この問いの答えを知っているから

「ハードよ」

「過酷よ」

「寝る時間ないよ」

「外で働いた方がいくらかお金になるよ」

きっとプラスの返答は帰ってこないはず。

そんなネガティブに聞こえる現実を覆す魅力があるから

続けていける

パンを焼くって楽しいからね!



自宅パン屋時代の販売方法や自宅でのメリット
デメリットを書き記してみます。

販売方法として

① お庭販売

② 委託販売

③ イベント販売

④ 通信販売

大きな軸はこの4つで焼いていました。


①お庭販売 を例にしてみます

メリット

移動せず販売できる

ギリギリまで焼ける

焼き立てを提供できる

お客様がいない時は片付けなど他の作業ができる

販売手数料がかからない

(岡山のイベントの出店料は大体売上の10%から15%

委託販売は食品関係は20%からと高い

10,000円売り上げたらイベントなら1,000円から1,500円

委託なら2,000円からと委託は販売してもらう手間もあるので高いです)



デメリット

団地内、住宅街だと近隣の人への対応が必要(知らない人が出入りするのはあまり気持ちの良いものではないので)

駐車場がない

告知力、sns発信力がないと買いにきてもらえない

ロスが出る


デメリットであっても対応策があれば可能になってくる

私の場合、車は徒歩2分の公園の駐車場に停めて歩いてきてもらう

友達、その友達と、招待制にして
知り合いのみを対象に

bonbonラインを作ってラインで焼き情報を
伝え

在庫状況を写真で知らせてお取り置き

夕方15時前後で商品が多い場合は

インスタグラムで通販を募集して発送


営業許可を取るずいぶん前から
インスタグラムで焼いたパンを投稿していて

開業時には5000フォロワー程、ほとんどがパン大好きオタクさんか

おうちベーカーさん。

このパンのコミュニティ力に背中を押してもらって

買ってもらって、食べてもらって、応援してもらって

今のお店があると断言できます。


開業するにあたって


今の時代で私が開業するならどう取り掛かるかな


通パンが溢れている今の時代

真っ新な状態からだとネットで販売ルートを開拓するのは難しい

まず、買いに来てもらうのではなくて

売りに出る

自分の町の朝市や複合店のイベントを調べて
足を運び

好みのイベントがあれば

主催者にコンタクトをとり、思いを伝える、食べてもらう。


断られることもあるし、
本意に沿わない提案もあるし

思うようには進まないこともあるけど

ご縁がある人やイベントは必ずあって

繋がる人とは繋がっていきます。


懐かし手書きの看板 倉敷の朝市で当日ゆきのちゃんが描いてくれた

植物屋リッカさんでの委託販売

植物が好きなのでここでパンを売れたら最高だなー!と思っていたら

委託販売できることになり、ここで育ててもらいました

アクシスのイベント出店

美観地区でのサンドイッチ出店

ベーグルやバゲットでサンドイッチ提供

次女を連れて


匙のおはよう市

ここは私のルーツ

長女と出店


河川敷でのイベント


アクシスでのぱんぱんぱん

アクシスさんには色々なイベントに呼んでもらって

育ててもらいました


薪ストーブ屋さんでのピザ販売

生地を作ってお客様にトッピングしてもらい薪がまで焼くという

なんともバタバタなイベント

ここで出会ったジュンさんは現在の bonbonオープンからのスタッフです

ご縁はどこかで始まり続いていくのね

匙でのベーグル販売

ショーケースはKINOWA上田さんに制作してもらいました

お洒落だなー!

初代 福 bonbon

アクシスでのシュトレン販売


初めて匙のおはよう市(月一の朝市)に出た時は残して帰ったな

毎月出店する度に常連さんが増えて

少しずつ焼き量が増えていく


2年ほど経った頃には1つのイベントで
焼き量が400から500個に

武蔵という家庭用業務オーブン2台でストイックな焼き方をしていました。

イベントで2日間焼き続けてイベント2時間ほどで

150,000円 売上

52,500円 35%原価

97,500円 総利益

3,000円  資材

15,000円 手数料

数字マジックで1イベントのみにかかる仕入経費を差し引くと

79,500円の利益

おぉすごい!


でもね

これが

30,000円 売上

10,500円 35%原価

19,500円 総利益

600円  資材

3,000円 手数料

1イベントの利益が15,900円

30,000の売上だと手元に残るのは約16,000円ほど

これは1イベントの簡易な計算です

実際はここに水道光熱費、建物や機材の償却費、電話代や燃料費といった経費がかかってきます

1人で150,000円分のパンを焼くことも売り切ることも

かなりのハードワークです。


自宅パン屋で生計を立てていくことは簡単ではないです

生計を立てている人達は少なからずいる

尋常じゃない労働時間と

熱意があり、努力があり

センスがある人達


でも良い意味で捉えて

生計を立てなくていいのなら

美味しいパンを焼けたら

誰でもパン屋になれる!


賛否両論ご意見あると思いますが

今の私が小屋を建てるなら

副業でパン屋!に1票!



bonbon店主


#bonbonbread
#baker
#パン屋
#副業の時代だ





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