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ブルーベリーってむずかしい

2年前に子供が生まれ、記念樹があったらいいなと思い、同じ年の夏にブルーベリーの苗木を購入した。
賃貸住まいの我が家でも育てられる鉢植えサイズの小さい木である。
他にも花などの候補はあったが、やっぱり食べられる方が楽しいし、子供も喜びそう!
そう思い、いつか雪の多い地元に戻っても育てられるよう寒さに強い種類もあるブルーベリーにし、
ハイブッシュ系のコリンズとパトリオットの2本に決めた。

実はブルーベリーを育てるのはこれが2度目になる。
1度目は独身時代に会社の人にもらったもので、休眠期だったこともあり育て方もよく調べず最低限の世話をしていた。(時々水をあげたり…)
そのうち新芽が出てきたのだが、「芽が出た!」と喜んでいたら飼い猫が嫉妬したのか芽をムシャムシャ。
やがて元気がなくなり、そのうちカイガラムシも付き枯れてしまった。

そうして忘れた頃に2度目のブルーベリー栽培。ああ、またやってしまった。私ってなんて愚かなんだろう。
買った2本のうちの一方の苗がまだ小さく、その上すでに実も少しなっていたため、どうやらそれが苗にとって負担だったらしい。葉は落ち枝がポキポキ折れ、根もまったく育たなかった。
あとあと知ったのだが、1年生などの小さいものは苗を大きくするためにその年は実を付けないよう花芽を摘むのが基本だという。
他にも酸性の土を好む、肥料も与えすぎてはいけないが決まった月に与えないといけない、根が細いから乾燥させない、夏と冬の剪定などなど…
2度目も買った時に苗に結んであったちょっとした小さい説明を読んだだけであった。こんなに難しかったなんて。
前回と違い実もなりよく育っているように見えたし、何も問題ないと思っていたのに…
もうやめようかな、と思ったが、いやいや、もう一方がすごく元気じゃないか。よしもう1回やってみようと決意。次は大きい苗を買った。
この苗は枯らさなかった。

今までは多肉植物やガジュマルなどの観葉植物をたくさん育てていて、育ちすぎなくらいすくすく育っていたので
「もしかして自分はガーデニングが得意なのでは?」と勘違いしてしまっていた。とんだ誤解である。
そして3度目の今、冬の剪定の効果なのか新しい木は花をつけ、葉も増えてきた。
蕾ができ始めて焦って植え替えをしたが、まだ間に合ったらしい。
(一方にコガネムシの幼虫が7匹ほどいて、根を食い散らかしていたので正直危ないところだったのだが。)


同じ植物であっても、種類はもちろん、それまで育ってきた場所も違うわけで求めていることもそれぞれちがう。
今回はよく調べ、よく観察したから結果がついてきてくれた。三度目の正直とはよく言ったものだ。
これから実を付け、かわいいブルーベリーがなることだろう。
初めて自分で花を咲かせてそれが実になったブルーベリーはきっとおいしいに違いない。

そんな私はちょっとうまくいったぐらいで次はラズベリーに挑戦したいと思っている。
まだベランダのブルーベリーが実をつけるかどうかもわからないのに。

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すずらんのようなぷっくりとした花がなんとも可愛らしい。

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