見出し画像

吃音を正しく理解しよう

こんにちわ、実は吃音持ち、にんげんです。

本日は、ちょっとディープな内容です。

僕は、今まで25年間、頭のどっかで
俺吃音だしな、、、これはできないかな、、、
吃ったら、どうしよう、、、
みたいに悩まされてきました。

ですが、今はそういうことはなく、毎日好きに生きています!笑
(でも、また吃音の壁にぶち当たるかもしれない・・・)

そこで、いきなりではありますが、本記事から、吃音シリーズ
開催させていただこうと思います。

きっと、ご自身が吃音でお悩みの方、
吃音の方にどう接していいか悩まれている方、
いると思います。
(僕は吃音で悩み、職場の方々には悩ませてしまったと感じたので)
そんな方たちに向けて、少しでもお力になれればなと思い、
書かせていただきますので、よろしくお願いいたします!

吃音シリーズ記念すべき、最初の記事は悩みましたが、
吃音についての基礎知識についてになります。
吃音者でもある私の意見も交えておりますので、
ご参考になれると思います!

▶吃音とは

まず、
吃音とは滑らかに話すことができない症状を指します。
その症状を”吃る”とよく言われます。
(どもりは差別的な意味合いがありため、
 テレビやネットなどでは使われなくなってきています。)

それでは吃音とは障害なのでしょうか。

ドイツでは、重度吃音者は障害者として認められていますが、
日本では、従来は障害者として支援される対象ではありませんでした。
しかし、現在日本でも、重度吃音者は障害者手帳を受け取り、
就活の際、支援を受けることも可能だそうです。
しかし、吃音者として障害者手帳を得ている人は、
日本では少ないようです。

僕は障害者手帳をもらっていませんし、
今のところ受け取る予定もありません。

▶吃音の種類

吃音の症状には三種類あります。
連発性難発性伸発性です。

連発性
「あ、あ、あ、ありがとう」
難発性
「、、、、、ありがとう」
伸発性
「あーーーーりがとう」

僕の場合、発症した当初は連発性の吃音でした。
そこで、連発しないように話だしに力を入れようとすると言葉が出てこず、難発生の吃音が出始めました。
今の僕の症状は、難発性7割、連発性3割という割合です。

症状は人によっても違いますし、同じ人でも、
シチュエーションや時期によって異なります。

▶発症時期

吃音は2~5歳で発症することが多いとされています。

自らも吃音持ちで、専門医の菊池良和先生によると
2~5歳で三語文(私、ご飯、食べる)を話せるようになり、
そのタイミングで吃音が表面化するのではないかと本で述べておりました。

私の発症時期は親の話では、保育園に入るくらいの時期だったらしいので、
2~5歳に一致します。
しかし、私が吃音だと認識したのは、小学2年生(8歳)くらい
だったと思うので周りと自分で、吃音発症時期に少し誤差があります。

おそらく、保育園の時は吃りそうなら黙っていることも、
好き勝手話すことも可能だったので生活で支障をきたすことがなく、
不便さを感じていなかったので、
「自分は吃っている」とわざわざ認識しなかったのだと思います。

▶吃音発症の原因

吃音の原因について、吃音が起こる原理はまだ研究段階であり、
決定的な研究結果・エビデンスはありません。(私の知る限り)

今現在、吃音の原因で有力視されているものは、
DNA的要因です。
この説は1990年以降に注目され、
2000年にてスーザン・フェルセンフェルドらの調査によって、
約7割は体質(DNA)よるものであり、この結果は
再現性があり信頼に値するとされています。

それ以前は、
「吃音は人真似から起こる。伝染病のようなものだ」という説や
「吃音と診断された時に吃音になる」という診断起因説、
「吃音は母親の愛情不足」という話が吃音の常識でした。
この説らにより、吃音者の差別が助長され、
吃音は触れてはいけないタブーな話という風潮が出回ってしまった
のではないかと、私は感じます。

その結果、吃音者自身は
「自分はおかしな存在なのではないか。社会不適合者だ。」
と悩み苦しみ、そしてそれを相談できない悪循環を招いている。

もしそうだとすれば、吃音に対する正しい理解は、
吃音者が自分らしく生きるために、とても大切なことだし、
広めていくべきです。

▶治療法

吃音の原因はDNA的要因だと現在考えられています。
つまり、吃音は生まれつきであり、
『根拠のある治療法はない』というのが、
吃音者にとっては辛いですが、現実です。

(2019年病院にて言語聴覚士の方に
カウンセリングしていただいた時にも、「治療法はない」
と言われました。)

ただ、吃音を軽減させることが期待できるトレーニング法はあるそうです。以下の通りです。

スクリーンショット 2021-02-17 09.38.06

※参考文献より引用

僕個人の感想ですが、ここに載っている方法は
確かに吃音は出づらくなりますが、
日常会話で吃りそうになったら使えるようなテクニックではありません。(仕事の電話で言葉に詰まりそうになって急に歌いだしたら大変です)

私個人の意見ですが、
吃音を治療しよう、軽減しようという意識こそが危険であり、
吃音の悩みのツボにハマる最大の要因です。

▶吃音が出るシチュエーション

吃音が出るシチュエーションについての情報は
見当たりませんでした

(研究が進んでいない、個人差が大きいということが要因だと思います)

僕の場合についてお話させていただこうと思います。
僕が吃音が出やすい、出づらいシチュエーションは以下の通りです。
(出づらいシチュエーションは、日常会話でよく感じることに絞っています。日常会話で急に歌わないので「歌を歌っている時」などは入れていません。)

出やすい時
・「吃ってはいけない。吃るかもしれない。」
と吃音を強く意識してしまっている時
・その時期、特に出づらい音、言葉
・電話

出づらい時
・喜怒哀楽がはっきりしている時
・何度も話している言葉、長いフレーズ
・大声を出している時
・ささやき声

一言で言うと
「吃音を意識した時は、吃りやすく、
 意識にない時は、吃りづらい。」
です。

電話も、その時に出づらい言葉も、その場面になった瞬間、
頭の中に「吃るかも」という恐怖心が芽生えることで、
吃ります。

なので、どれだけ意識しないかが重要だと思います。
(意識しないってことを意識した瞬間、意識してしまっているから、
 悟り開いていないと厳しいです。)

※参考文献


最後まで読んでいただきありがとうございます!

今後は、僕の吃音の捉え方吃音者への接し方
そして、僕の吃音との思い出を書かせていただこうと思います!
リクエストがあれば、ぜひ!

また次回の投稿でお会いしましょう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?