フランドル地方の郷土菓子あれこれ
暑い毎日ですね😅
前回の投稿から少し空きましたが、
その間定例のお教室を経て
今月は夏休みを頂いています。
その間に、
フランドル地方を訪ねたので、
少しそのエリアのお味をご紹介です。
フランドル地方とは
フランス北部から
ベルギー南部にまたがるエリア。
今回はブリュッセル🇧🇪に滞在し、
そこを起点に北フランスの
リールへデイトリップです。
言わずと知れたショコラ天国のベルギー。
ブリュッセルを歩けば
数件おきにチョコレートショップでは?
…と思うほどですが
他にも特徴的なお菓子があります!
これはCuberdon(キュベルドン)
ゲント生まれの伝統的なコンフィズリです。
ベルギー版の琥珀糖といった印象で、
カリッとした衣の中には
ゼリーとグミの間くらいの
フルーツシロップ。
調べると琥珀糖とは
作り方が異なりますが、
ノスタルジーを感じるお菓子です。
フランボワーズ味が
オリジナルだそうですが、
色んなフレーバーを見かけます。
チョコレートと並んで多いのが
ワッフルのお店。
ウーブリという中世のお菓子の
発展系と言われるワッフルですが、
エリアによってスタイルが異なるのを
ご存知でしょうか?
ブリュッセル🇧🇪タイプは
四角く軽い食感。
カリッ、サクッと焼かれています。
それに対して楕円の大きい格子が特徴なのは
リエージュ🇧🇪タイプ。
ご存知マネケン系で、
どっしりと食べ応えがあります。
小判型の薄いものは
フランドルタイプと呼ばれ、
これはリール🇫🇷の名店Meertにて。
薄い生地の間に
バターとヴェルジョワーズ(甜菜糖)を
混ぜたものを挟んであります。
ド・ゴール将軍の好物でした。
街中で焼いて売られているのは
ブリュッセルとリエージュタイプで、
フランドルタイプは
スーパーの袋入りで
わずかに発見した程度ですが、
個人的にはフランドルタイプが好き❤️
発酵系のパン菓子の代表選手は
砂糖のタルトとクラミック。
日本でも有名なPAULはリール発祥で、
お店に行くと
これらの菓子パンに出会えます。
タルトと言っても
円盤型の生地に
バターとお砂糖を散らして
焼いただけのシンプルなものです。
お砂糖はヴェルジョワーズかな…
と思いましたが、
色からすると普通のお砂糖?
あるいは色が薄い方の
ヴェルジョワーズかもしれません。
クラミックもブリオッシュベースで、
中にコリントレーズンがよく入ります。
シンプルにあられ糖や、
チョコレートを入れたものなども。
こちらはスペキュロス。
日本では「lotus」ブランドが有名な、
スパイスたっぷりのビスキュイ。
遠く中国から伝わったと言われる
パンデピスと同系統の変遷を辿った
お菓子です。
伝統的にクリスマスの時期には
専用の木型で焼かれ、
ブリュッセルの
ダンドワ(Dandoy)というお店に行くと、
沢山の木型を見ることができます。
(日本では
尼崎のエーデルワイスミュージアムに
沢山展示されていると思います)
二国間にまたがっていますが、
同じカラーを持った2都市を訪ね、
その実際に触れたことは
私にとって大きな経験値となりました。
お菓子以上に共通項を感じた
お料理については
次回にご報告しますね。
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