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2024/7/20 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週は、小売売上高(7/16)、トランプ氏指名受託演説(7/18)について簡単にまとめてみました。



① いきなりまとめ


🟡 半導体関連大暴落
  
17日水曜日、バイデン政権が中国に対して半導体の厳しい貿易制限を検討しているとの報道を受け、SOXは6.8%の下落。また、ASML決算の売上見通しが弱かった事がさらなる引き金となり、NASDAQは1日で2.7%の下落。

 18日TSMCは好決算を出し、スマホ半導体需要の強さをアピールしたが、当日のセクター全体に大きな好影響を与える事は出来なかった。

🟡 世界的システム障害
 
19日、米国サイバーセキュリティ会社の「クラウドストライク」のソフトウェア更新で不具合が発生し、ウィンドウズのPCが使えなくなる大事件が発生。
 航空、物流、金融、医療に大きな支障が生じ、クラウドストライクの株価は11%下落(一時15%安)となった。

🟡 トランプ氏の影響力
 
先週土曜日のトランプ氏銃撃事件後「ほぼトラ」から「確トラ」になり、発言力が増した所で「関連諸国の混乱」を引き起こしている。

 指名受託演説で「インフレを抑え、利下げをする」という発言は支持を得られそうであるが、バイデン政権下の利下げ(9月)に牽制をかけており、パウエル議長の進退を含めFRBに圧力をかけているのは好ましいとは言えない。大統領就任後に関税強化の影響が強く出れば、一時的にはインフレが強まる理屈はある為、極端な政策が株式市場に混乱をもたらす可能性はあると考えれらます。

 また、反EVのトランプ氏とイーロン・マスク氏は仲が悪かったとされているが、マスク氏が共和党に対し寄付をして、トランプ氏に歩み寄っていると言われています。メタもフェイスブックとインスタグラムのトランプ氏のアカウント復活をさせ「公平性」をうたい、トランプ氏からの攻撃をさけようとしている。
 


② 6月 米国 小売売上高 7/16

⭕ 小売売上高(前月比)
結果+0.0%(予想▲0.2%)

🟡 結果は横ばい。自動車売上高が2%減という状況にも関わらず予想を上振れた背景には消費の底堅さが示された。
★ 6月19日に米国数千の自動車ディーラーにソフトウェアを提供しているCDKグローバルにサイバー攻撃があった為、システム大半が停止し自動車売上高が2%減

出典元 TRADING ECONOMICS



③ トランプ氏指名受託演説 7/18

🟡 トランプ氏は共和党から正式に大統領候補として指名され、受託演説が行われたので簡単にまとめてみました。

「壊滅的なインフレ危機を直ちに収束させ、金利を引き下げ、エネルギーコストを引き下げる」

不法移民問題については「国境を封鎖し、壁を完成させることで不法移民危機を終わらせる」

ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争など、「現政権が引き起こしたあらゆる国際的危機を収束させる」

「電気自動車(EV)関連の支援を打ち切る」

敵対国のみならず同盟国からの輸入品に対しても追加関税を導入するとしており、パートナー国がより大きな防衛負担を担うべきだとの考えも示してきた。

出典元 Bloomberg  2024/7/19

④ 重要経済指標のおさらい


⑤ 政策金利予想  7/20

🟡 利下げ観測 1回【5.00-5.25】
★ 2024/9/18 「98.1%」

🟡
 利下げ観測 2回【4.75-5.00】
★ 2024/11/7 「59.9%」
★ 2024/12/18 「93.6%」

出典元 CME FedWatch Tool

🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)7/20現在

★ 米国10年債利回り 4.243%(7/13 4.187%)
★ 日本10年債利回り 1.036%(7/13 1.058%)
★ 1ドル=157.501(7/13 157.879円)
★ 原油(WTI)1バレル=78.60ドル(7/13 82.18ドル)


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 7/20現在

★ 
NYDOW 40,287 +0.72%(先週比)+2.90%(先月比)
★ S&P500 5,505 ▲1.97%(先週比)+0.74%(先月比)
★ NASDAQ 17,726 ▲3.65%(先週比)+0.21%(先月比)
★ 日経平均 40,092 ▲2.67%(先週比)+3.87%(先月比)


🔅 来週の経済指標
7/25 4-6月GDP前期比(速報)
7/26 PCE個人消費支出
7/26 ミシガン大学消費者信頼感指数





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